プログラム

2021年12月8日(水)

11:00~11:05

開会挨拶

佐藤 三久(PCクラスタコンソーシアム会長/理化学研究所)

PDF発表資料(1.12MB)

11:05~12:05

キーノート・セッション 「PCクラスタコンソーシアム活動 過去・現在・将来」

佐藤三久(PCCC会長・理化学研究所)

石川 裕(PCCC前会長・国立情報学研究所)

PDF発表資料(1.51MB)

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概要

2001年、経済産業省国家プロジェクト「リアルワールドコンピューティング(RWC)」を推進した新情報処理開発機構つくば研究センターは千台規模PCクラスタを構築しました。その当時、国内では最大規模のPCクラスタであり、2001年6月のTOP500では第35位、PCクラスタとしては第2位の性能を有していました。これを契機に日本電気株式会社と富士通株式会社が本コンソーシアム設立準備委員会幹事会社としてご尽力頂き本コンソーシアムが発足しました。
歴代会長がPCクラスタ市場を育成することを目的に発足した本コンソーシアム活動を振り返り、現在・将来に向けての取り組みについて語ります。

12:05~12:50

昼休み

12:50~14:10

PCクラスタプラットフォームの最新動向

12:50~13:10

「多様化するニーズに応えるインテルのHPCポートフォリオ」

力 翠湖(インテル株式会社)

PDF発表資料(3.50MB)

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概要

AIの躍進やエクサスケール時代の到来など、HPCクラスターに対するニーズがより高まり、そして多様化しています。ますます広がりを見せるHPCの世界において、様々なニーズを満たすインテルの最新のHPCポートフォリオをご紹介します。

13:10~13:30

「AMDサーバプロセッサ EPYC (コードネーム:Milan-X)とデータセンターGPUの技術概要」

小林 宏行 (日本AMD株式会社)

PDF発表資料(6.81MB)

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概要

2021年3月にAMDが市場に投入したサーバプロセッサEPYC 7003シリーズ(コードネーム:Milan)はZen3コアにより更に計算性能を向上したプロセッサです、本講演ではCPUチップで初めて階層型キャッシュ技術(3D V-cache)を用いたEPYC7003Xシリーズ(コードネーム:Milan-X)の技術概要を説明します。
またデータセンターGPU MI200シリーズの概要もご紹介致します。

13:30~13:50

「エヌビディアコンピューティング プラットフォーム最新情報」

佐々木邦暢(エヌビディア合同会社)

PDF発表資料(5.23MB)

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概要

CPU, GPU, DPUと3種類のプロセッサと、それらの性能を引き出すソフトウェアを提供するエヌビディアは、「コンピューティングプラットフォーム カンパニー」へと変貌しつつあります。このセッションでは、11月開催のNVIDIA GTCやSC21での発表内容を踏まえ、GPUコンピューティングとネットワーキングに関する最新の情報をお伝えします。

13:50~14:10

「Update on Arm in HPC」

Brent Gorda, Senior HPC Executive, Arm

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概要

Cloud およびHPCマーケットにおけるArmのモメンタムについてUpdateします。

14:10~14:40

GatherTown「PCCC広場」のご案内

南里 豪志(九州大学)

14:40~14:50

休憩

14:50~15:50

会員発表1 「私たちの、過去、現在、未来」

14:50~15:10

「シリコン量子コンピュータでめざす未来」

吉村 地尋(日立製作所)

  • 講演スライドのWEB公開はありません。
    関連情報についてはWEB展示ページをご参照下さい。

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概要

近年、量子コンピュータに対する関心が急速に高まっている。小規模ながらも実際にクラウドで利用可能な環境が提供されるなど、大きな発展を遂げているが、実応用で現在のコンピュータに対して優位性を発揮するためには、まだ多くの課題が残っている。本発表では日立で開発を進めているシリコン量子コンピュータについて、現状と目指す未来について述べる。

15:10~15:30

「富士通HPCの過去、現在、未来
~これまでの20年と未来に向けて~」

中島 耕太(富士通株式会社 ICTシステム研究所)

PDF発表資料(1.34MB)

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概要

富士通のHPC技術、特にPCクラスタが主流となり始めた2000年代以降を振り返り、これを踏まえて、これからの10年に向けてますます重要になるAI・シミュレーション・データ処理を支えるコンピューティング技術の展望について述べる。

15:30~15:50

「筑波大学計算科学研究センターにおけるPCクラスタのあゆみ」

朴泰祐(筑波大学計算科学研究センター・センター長)

PDF発表資料(7.53MB)

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概要

筑波大学計算科学研究センター(以下,CCS)では,2006年に導入したスーパーコンピュータPACS-CS(第7世代PACSシステム)を皮切りに、主要スーパーコンピュータ資源をPCクラスタによる実装に切り替えた。PACS-CSではPCクラスタコンソーシアムが主導したSCoreオペレーティングシステムを全面採用し、その機会に同コンソーシアムのメンバーとなった。その後、T2K-Tsukuba、HA-PACS、COMA、Oakforest-PACS、そして現在CCSで稼働中のCygnusに至るまで、システムの性能だけでなく柔軟性・拡張性・コストなどのメリットにより、PCクラスタによるスーパーコンピュータの導入を続けている。
本講演では、CCSのPCクラスタ開発と利用のあゆみを振り返り、特に今日における演算加速装置の導入とその効果、そして今後のCCSのスーパーコンピュータ導入計画とその展望について紹介する。

15:50~16:00

展示コアタイムのご案内

塙 敏博(PCクラスタコンソーシアム副会長/東京大学)

16:00~18:00

展示コアタイム

  • GatherTown「PCCC広場」
  • 会員WEB展示

2021年12月9日(木)

10:30~10:35

挨拶

中島 耕太(PCクラスタコンソーシアム副会長/富士通)

10:35~11:55

会員発表2 「私たちの、過去、現在、未来」

10:35~10:55

「SCSKのHPCとの関わり ~これまでとこれから~」

五味 学(SCSK株式会社)

PDF発表資料(3.51MB)

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概要

当社は1990年代より、科学技術計算分野のコンピュータを取り扱ってきました。旧住商エレクトロニクス社がSGI(Silicon Graphics)を日本で初めて輸入し販売。DECやnCUBE、MyrinetなどHPC黎明期の製品を国内の数多くのお客様に納入してきました。
その後、PCクラスタの性能向上による裾野の拡大とともに、商社の機能から、お客様の業務課題を解決するシステムインテグレーターにビジネスモデルをシフトし、今日では自動車をはじめとする製造業のHPC/CAE環境の構築、サポートで豊富な実績を有しております。
普及が急速に進むHPCクラウドやAIコンピュータなど現在当社が注力しているテーマも盛り込みながら、SCSKのHPCに関するこれまでとこれからを発表させて頂きます。

10:55~11:15

「NECのこれまでのHPCへの取り組みと今後の展望」

泓 宏優(日本電気株式会社)

PDF発表資料(4.03MB)

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概要

NECは1983年から現在にわたりベクトル型スパコンを提供していますが、市場ニーズをとらえ2001年にはPCクラスタソリューションを投入、その後も様々なニーズに対応してまいりました。これまでのそのような取り組みを踏まえ、今後の展開に関して解説します。

11:15~11:35

「AXEのAIとカスタムCPUコア設計、ロボット用ハードウェアIP提供サービス」

竹岡 尚三(株式会社アックス)

PDF発表資料(6.50MB)

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概要

AXEが取り組んでいるAI技術の紹介とRISC-VなどのオープンソースなCPUコアのカスタム 設計サービス、ROSハードウェアIP の紹介

11:35~11:55

「苦悩から歓喜へ:T2K精神は永遠に」

中島研吾(東京大学情報基盤センター)

PDF発表資料(4.92MB)

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概要

東京大学情報基盤センター(本センター)は、1965年に東京大学大型計算機センター、すなわち日本で最初の学術目的の共同利用スーパーコンピュータセンターとして活動を開始して以来、50年以上の歴史を刻んでおりますが、そのたどって来た道は決して平坦なものではありません。本センターの歴史を語る上で、最も重要なのが「T2Kオープンスパコン」の存在です。本センターの歴史は「T2K以前」、「T2K以降」の2つに分けられると言っても過言ではありません。
T2Kは単にスパコンシステムとしてのコンセプトの新しさだけでなく、特に本センターにおいては教職員の意識変革を促進しました。その後、本センターは東日本大震災、更にはCOVID19といった様々な危機を乗り越え、新しい利用分野・利用者の開拓を促進し、最先端の科学的研究はもとより、気象・気候変動、自然災害、感染症対策など様々な社会的問題の解決にも貢献してきました。JCAHPCという革新的な取り組みもT2Kの活動の賜物です。そして,本センターは、今ようやく「計算・データ・学習」融合という新しいスーパーコンピューティングの手法を世界に先駆けて実践し、世に問う,という大学のスパコンセンターの本来の役割を少しずつ果たせるようになってきました。
本講演では、そのような過去と現状を踏まえ、ポストコロナ時代を見据え、スーパーコンピューティングによる社会の持続的な発展のためになすべき研究開発、本センターの果たすべき役割、常にイノベーションを探求するT2K精神をいかに未来に伝えていくか、について紹介します。

11:55~12:30

昼休み

12:30~13:00

展示コアタイム

  • GatherTown「PCCC広場」
  • 会員WEB展示

13:00~14:20

会員発表3 「私たちの、過去、現在、未来」

13:00~13:20

「HPC (Huge Paradigm Change)」

矢澤 克巳(インテル株式会社)

PDF発表資料(3.49MB)

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概要

大きな変革期を迎える今、スピードを産み出すHPCはあらゆる局面で重要性が高まっています。過去のHPC動向を振り返るとともに、実現目前のエクサスケールに向けた現在の弊社の取り組み、次のゼタスケールへの将来展望をご紹介します。

13:20~13:40

「DDN Update for 2022」

橋爪信明(株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン)

PDF発表資料(5.21MB)

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概要

2022年に向けたDDN社のハードウェア及びソフトウェアソリューションをご紹介させて頂きます。

13:40~14:00

「HPC向けOracle Cloud Infrastructureの過去、現在、未来」

松山 慎(日本オラクル株式会社)

PDF発表資料(5.22MB)

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概要

Oracle Cloud Infrastructure(OCI)は最新技術を取り入れたベアメタル、仮想マシンのコンピュートサービスと高速で堅牢なストレージサービス、それらを繋ぐフラットなネットワーク(TCP/IP、RDMA)、さらに様々なCloud Nativeなサービスなどがご利用可能です。国内では東京、大阪の2リージョンで提供しており、どちらもSINET含め専用線・閉域網を介した転送データ量は無制限に無料となります。またNII殿の学認クラウドオンデマンド構築サービスなどにも対応しております。
HPCにおけるクラウドサービスの弱点の多くを排除したOCIを過去、現在、未来の観点も加え、ご紹介させて頂きます。

14:00~14:20

「GPUから見たワークロードと高速化の歴史と展望」

井﨑武士(エヌビディア合同会社)

PDF発表資料(3.44MB)

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概要

2006年のCUDA発表以来、GPUを中心としたハードウェア、ソフトウェアの性能向上はまさにワークロード変遷の歴史でもあります。2012年ディープラーニングが脚光を浴びて以降、ワークロードはHPC中心からAI/ディープラーニングとのハイブリッドな形態へと変遷しており、NVIDIAもそれに合わせて、ハードウェア、ソフトウェアの両面での技術革新を継続しております。本セッションでは、これまでの歴史と現在そして今後の展望を交え、NVIDIAの取り組みをご紹介します。

14:20~14:30

休憩

14:30~15:20

会員発表4 「私たちの、過去、現在、未来」

14:30~14:40

「TSUBAMEスパコンの過去、現在、未来」

遠藤 敏夫(東京工業大学)

PDF発表資料(1.63MB)

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概要

TSUBAMEスパコンシリーズは東京工業大学学術国際情報センターにて運用中のスパコンであり、2006年に運用開始したTSUBAME1.0から始まり、現在はTSUBAME3.0を運用中である。シリーズとして、世界初の大型GPUスパコン、省エネ世界一などを実現してきた。本講演では、シリーズの概要および課題、そして計画中のTSUBAME4.0について解説する。

14:40~14:50

「九州大学の全国共同利用スーパーコンピュータシステムのこれまでとこれから」

南里 豪志(九州大学)

PDF発表資料(957KB)

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概要

本センターのスーパーコンピュータシステムについて、大型計算機センター時代からの歴史を振り返るとともに、現在のシステム ITOの概要と利用状況を説明し、さらに次期システムに向けた構想を紹介する。

14:50~15:00

「AI/HPC時代を実現するためのソフトウエア紹介:ジョブ管理・仮想コンテナ・オンプレミスとクラウドのS3互換ストレージ・高速分散ファイルシステム」

ハワード・ワイス(Pacific Teck Japan 合同会社)

PDF発表資料(1.58MB)

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概要

高速な仮想AI/HPC環境実現に必要なるHPC基盤ソフトとしてPacific Teckが販売しているジョブ管理、仮想コンテナ、開発環境、オンプレミスとクラウドS3ストーレジ、高速分散ファイルシステムの紹介と、より安全なデータ管理に必要となるノードをまたいだ冗長化が可能なストレージ管理ソフト、オンプレ環境とパブリッククラウド環境をシームレスに連携可能にするストレージソリューションの機能・実例紹介。

15:00~15:10

「Atosの視点- Exascaleの旅の次の大きなことに備えること」
"The Atos perspective - get ready for the next big things in the Exascale journey"

Jean-Pierre Panziera (CTO HPC for Atos)

PDF発表資料(772KB)

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概要

これまでの弊社の取り組み、現在の動向を踏まえ、今後どのような方向に進んでいくのかを発表する事で考えております。

15:10~15:20

「スーパーコンピュータAOBAの運用と将来展望」

滝沢寛之 (東北大学サイバーサイエンスセンター)

PDF発表資料(2.21MB)

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概要

東北大学サイバーサイエンスセンターは1969年に設立された東北大学大型計算機センターを前身とし、国内外の研究者に最新の計算資源を提供することで、60年以上にわたって最先端科学技術の進展に貢献してきた。2020年10月1日からはNEC SX-Aurora TSUBASAを中核とするスーパーコンピュータAOBAを運用しており、運用開始から1年が経過した。
本講演では、この一年間のAOBAの運用状況や同センターの利用者支援状況を報告し、得られた研究成果も紹介する。また、同センターの過去から今日に至るまでの経緯も紹介し、それを踏まえて今後のシステム設計の方針についても将来展望を述べる。

15:20~15:30

休憩

15:30~16:55

パネル討論「10年後の情報・社会プラットフォームに向けて ~アプリケーション・利用者の視点で~」

モデレータ
塙 敏博(東京大学)
パネリスト
  • 朴泰祐(筑波大学/HPCIコンソーシアム)
  • 中島 耕太(富士通株式会社)
  • 矢澤 克巳(インテル株式会社)
  • ハワード・ワイス(Pacific Teck Japan 合同会社)
  • 松山 慎(日本オラクル株式会社)

趣旨を開く

趣旨

10年前を振り返ると、深層学習(Deep Learning)が登場した頃で、それ以降10年間でAI全盛の世の中になりました。旺盛な計算需要が生まれ、クラウドサービスの利用も広がってきました。
10年後を考えた時、本格的なSociety 5.0時代に向けて、どんなブレークスルーが必要になるでしょうか。スパコンやクラウドの先には何があるでしょうか。
データ利活用の促進に伴い計算需要が増加する一方で、カーボンニュートラルという相反する目標達成も求められるでしょう。
国を支えるインフラとして期待される情報・社会プラットフォームの今後について幅広く議論したいと思います。

16:55~17:00

閉会挨拶

萩原 孝(PCクラスタコンソーシアム副会長/日本電気)

17:00

閉会