AI・機械学習技術部会 第2回ワークショップ
「AIワークロードを円滑に実行するためのインフラの実践」

主催 PCクラスタコンソーシアム AI・機械学習技術部会
日時 2022年3月16日(水)14:30~17:00
開催形式 Zoomによるオンライン会議
参加費 無料(事前登録が必要です)
参加申込締切 2022年3月14日(月)正午 参加申込は締め切りました。

開催趣旨

AIにおける機械学習や深層学習で使用されるデータは、質はもちろん、その量も、分析精度向上のためには重要です。計算性能の向上に伴い、昨今では必然的に学習に用いるデータ量は増加の一歩をたどっており、それに伴う計算量の増加の度合はムーアの法則を超えているとすら言われています。
HPCのプラットフォームをAI機械学習に応用する場合、その潤沢な計算能力によって、手元の機材では取り扱いができないような膨大なデータの扱いを行えることが期待されますが、一方で実際にこのような量のデータをスムーズに受け入れ、AIにおける効率的な演算を実行可能にするには、その手法にも万全を期す必要があります。
このワークショップでは、これらに焦点を当て、業界における最先端の取り組みを、ご講演いただきます。

プログラム

14:30~14:40

開会挨拶

遠藤敏夫(AI・機械学習技術部会 部会長/東京工業大学)

14:40~15:10

講演1

「並列GPUを活用する深層学習事例の紹介と最適化」

杉山大祐(海洋研究開発機構 横浜研究所)

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地球科学分野へ深層学習の応用が進む中、海洋研究開発機構の新しいスパコン"ES4"においても並列学習が可能なGPUノードが導入されました。本発表では複数GPU活用のヒントや、GPUだけでなくI/Oの最適化の重要性について実例を交えつつ紹介します。

15:10~15:40

講演2

「インテルOptaneのご紹介 ~AI編~」

石橋 史康(インテル株式会社)

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DRAMとSSDの価格と性能のギャップを埋めるべくして誕生したインテル® Optane™ パーシステント・メモリー(PMEM)も誕生して3年経ちます。日々進化し続けるAI分野におけるPMEMのユースケースや事例をご紹介いたします。

15:40~15:50 休憩
15:50~16:20

講演3

「HPCストレージのAI環境への適応とその発展」

井原 修一(株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン)

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HPCストレージでは長く業界をリードしているDDN。そのソリューションは高速な大規模ストレージが求められる様々な環境で利用されています。特に高いIO性能が求められる大規模なAI/MLクラスターでは企業、学術システム問わずDDNがスタンダートになりつつあります。なぜDDNがスタンダードなのか。本セッションではDDNが長年培った技術/経験をさらに進化させた、AI/ML環境に最適な新世代ソリューションを解説します。

16:20~16:50

講演4

「次世代AI/機械学習向け高速Storage IOソリューションとS3 cloud Archiveシステム」

ハワード・ワイス、森本賢治(Pacific Teck Japan合同会社)

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昨今のHPC/AI環境では、GPUをはじめとするアクセラレータにより高速なデータ処理が可能となりました。I/Oのワークロードは多様化・高度化し、ストレージ性能が足りず稼働効率が上がらないという問題が起きています。そのため計算機のすぐそばに超高速ストレージが必須となる一方、膨大なデータ全てをそこに置くことは現実的ではなく、大容量ストレージとのシームレスな連携が鍵となります。今回は弊社が提供する、超高速オールフラッシュ、並列ファイルシステム、オンプレミス・クラウドのS3オブジェクトストレージ等、多彩な階層に適合するストレージプロダクトと、その連携ソリューション、そしてどのようなプロダクトが最適かを見出すための、アプリケーションやシステム上のI/O挙動をジョブ毎に分析できるツール群をご紹介します。

16:50~17:00

閉会挨拶

愛甲 浩史(AI・機械学習技術部会 副部会長/エヌビディア合同会社)