第87回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「OpenMP/OpenACCによるマルチコア・メニィコア並列プログラミング入門」(10月31日~11月1日)

主催 東京大学情報基盤センター
共催 PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会)
日時
2017年10月31日(火) 09:30~18:00
11月1日(水) 09:30~17:30
会場 東京大学情報基盤センター 4階413遠隔会議室
受講資格 スパコン利用にあたっては別途手続きが必要です(下記講習会HP参照)。
Linuxのコマンドライン操作の経験があることが望ましく、最低限emacsまたはvi等のエディタによりファイルの編集ができる必要があります。
定員 30名
講習会HP 詳しくはこちらをご覧ください。

開催趣旨

近年マイクロプロセッサのマルチコア・メニィコア化が進み、様々なプログラミングモデルが提案されています。OpenMPは指示行(ディレクティヴ)を 挿入するだけで手軽に「並列化」ができるため、広く使用されており、様々な解説書も出版されています。メモリへの書き込みと参照が同時に起こるような 「データ依存性(data dependency)」が生じる場合に並列化を実施するには、適切なデータの並べ替えを施す必要がありますが、このような対策はOpenMP向けの解説書でも詳しく取り上げられることは余りありません。

本講習会では、「有限体積法から導かれる疎行列を対象としたICCG法」を題材として、科学技術計算のためのマルチコアプログラミングにおいて重要なデータ配置、reorderingなどのアルゴリズムについての講習を実施し、理解を深めるため、Reedbush(Reedbush-U)スーパーコンピューターシステムを利用した実習を行います。

OpenACCはGPUなどのアクセラレータのためのプログラミング環境として広く利用されています。OpenACCではOpenMPと同様に指示行挿入によって容易にプログラミングが可能です。本講習会では、OpenACCとOpenMPの違いなど、OpenACCについての基礎的な講習を行い、また同じ題材をOpenACCによって並列化した事例を紹介します。更に,Reedbush(Reedbush-H)スーパーコンピューターシステムを利用した実習を行います。

本講習会の受講にあたって,並列プログラミングの知識・経験は必要ありませんが,OpenACC関連部分についてはGPUに関する基礎的な事項を理解しているとより効率的に学習することができます。GPUプログラミング全般の基礎について勉強したい方は,別途実施している「GPUプログラミング入門」を予め受講することをお勧めします。

10月31日(火)

09:00 - 09:30 受付
09:30 - 12:00 有限体積法
13:00 - 13:30 Reedbushログイン
13:30 - 15:30 OpenMP入門
15:45 - 18:00 オーダリング

11月01日(水)

09:30 - 12:00 OpenMP並列化
13:00 - 15:00 OpenACC入門
15:15 - 17:30 OpenACC並列化

東京大学情報基盤センターでは様々な並列プログラミング講習会を企画しております。
詳細は下記をご覧ください。
http://www.cc.u-tokyo.ac.jp/support/kosyu/