PCクラスタワークショップ in 柏2015

主催 PCクラスタコンソーシアム
共催 東京大学情報基盤センター
東京大学物性研究所

日時

2015年6月24日(水) 13:30~19:30
会場 東京大学 柏キャンバス
第2総合研究棟 3階315室 会議室2 
参加費 無料(但し、懇親会1000円)
定員 70名
事前登録

終了しました

開催趣旨

 科学技術の発展のためには、大規模計算科学シミュレーションが必要不可欠であり、PCクラスタは計算科学へのゲートウェイです。PCクラスタコンソーシアムでは、産業界、アカデミック界と連携して、計算科学へのゲートウェイであるPCクラスタの普及に努めてきております。

 この度、東京大学情報基盤センターおよび物性研究所の共催をいただき東京大学柏キャンバスで、「PCクラスタワークショップ in 柏2015」を開催することになりました。 今回のワークショップでは、理化学研究所の黒川原佳先生よりいただく特別講演に加え、弊コンソーシアム専門部会活動におけるこの分野での取り組みをご紹介いたします。
 また、コンソーシアム会員企業からは、この分野への取り組みについてを発表を行います。さらには、東京大学物性研究所のスーパーコンピューターシステム共同利用のご紹介に加え、新スーパーコンピュータの見学を企画しております。 最新のPCクラスタを取り巻く技術動向が満載のワークショップです。

 多数のご参加をお待ちしております。


プログラム

2015年6月24日(水)

13:00 - 受付開始
13:30 - 13:40 オープニング
 片桐 孝洋
(東京大学情報基盤センター)
13:40 - 14:20 特別講演
「新旧システム更新の舞台裏」 講演資料
 黒川 原佳
(理化学研究所情報基盤センター)
 理化学研究所情報基盤センターでは、本年4月から新スーパーコンピュータシステムHOKUSAI GreatWaveの運用を行っている。昨年来システム移行と施設設備の更新を同時に行いました。本講演では、システム構成・運用および移行や施設設備の更新にまつわる状況や経緯などを紹介します。
14:20 - 15:20 PCクラスタコンソーシアム専門部会報告
14:20 - 14:40 システムソフトウェア技術部会
「メニーコア型クラスタ向けOSカーネルMcKernelの開発の現状報告」 講演資料
 堀 敦史
(理化学研究所計算科学研究機構)
 センター運用品質と先端性を兼ね備えたメニーコア時代のOSとしてMcKernelを開発してきている。同様のOSカーネル研究開発との比較をしながらMcKernelを紹介すると共に現在の開発状況を紹介する。
14:40 - 15:00 並列プログラミング言語XcalableMP規格部会
「XcalableMP V2.0に向けて」 講演資料
 岩下 英俊
(理化学研究所計算科学研究機構/富士通株式会社)
 XcalableMP(XMP)は、FortranとCをベースとし、並列化のための指示文(direcrive)を加えたプログラミング言語である。XcalableMP規格部会は、仕様の改善のためマイナーな改版を毎年繰り返して来たが、対象となるアプリケーションとプラットフォームを拡大するため、V2.0仕様の開発を立ち上げることとした。その特徴の一つは、C++のサポートであり、もう一つは、メニーコアへの対応である。  
15:00 - 15:20 実用アプリケーション部会
「フリーソフトウェアによるイノベーション創出に向けて
 ~実用アプリケーション・クラウドとOpenFOAMの活用~ 」 講演資料
 片桐 孝洋
(東京大学情報基盤センター)
 本報告では、実用アプリケーション部会におけるソフトウェア普及支援事業として実施している、実用アプリケーション・クラウドの利用公募について紹介します。OpenFOAMをはじめとするフリーソフトウェアとクラウドを活用することにより、産学における数値シミュレーションの普及支援を行います。また、当部会が主催する並列処理やアプリケーションに関する講習会(無料)の実施予定についても紹介します。 
15:20 - 15:40 コーヒーブレーク
15:40 - 16:40 PCクラスタコンソーシアム会員企業発表
15:40 - 15:52 「分散機械学習プラットフォーム axLinux/雷神L などのご紹介」 講演資料
 竹岡 尚三
(株式会社アックス)
 AXEはシンクライアントや自動車に必要な基本ソフトウェア及び、サーバ技術、AI技術を開発提供し、また、データマインニング・サービスを提供しています。今回は、64ビットクラスタOSに、サポートベクタ・マシンやニューロネットワークの学習を、分散並列によって、高速に行える「分散機械学習プラットフォームaxLinux/雷神L」をご紹介します。  
15:52 - 16:04 「クレイドルの最新情報とCPU事情」 講演資料
 阿部 学
(株式会社ソフトウェアクレイドル)
 クレイドルが開発している熱流体解析ソフト「STREAM」と「SCRYU/Tetra」の新バージョン(V12)をご紹介します。特にSTREAMに実装されたハイブリッド並列の概要とその効果についてご説明します。また、昨今のCPUとSTREAM,SCRYU/Tetraの解析速度の関係、及びこれからのCPUに期待することを簡単にご説明します。 
16:04 - 16:16 「Crayが提供するプログラミング環境」 講演資料
 礒野 智之
(クレイ・ジャパン・インク)
 Crayシステムにおけるプログラミング環境をご紹介します。大規模マルチノードジョブの性能を最大限に引き出し、かつプログラマの生産性を向上させるよう統合化されたパッケージ(コンパイラ、ライブラリ、各種ツール)の概要を説明いたします。
16:16 - 16:28 「NECの相変化冷却技術のご紹介」
 中井 康博
(日本電気株式会社)
 サーバ、ストレージ等ITシステムの高性能化・高電力密度化に伴い、マシン室での熱溜りの発生等の従来の空調・冷却システムの課題が顕在化している。NECでは、その課題に対して独自の冷媒相変化利用による解決を推進しており、昨年末に製品発表させていただいたラックの相変化冷却ユニットを始めとしてNECの相変化冷却技術をご紹介する。  
16:28 - 16:40 「富士通のHPC向けクラウドサービス『TCクラウド』のご紹介」 講演資料
 松本 孝之
(富士通株式会社)
 富士通では、スーパーコンピュータやPCクラスタとともに、手軽にHPCをご利用いただけるクラウドサービスとして「TCクラウド」をご提供しています。HPCワークロードに適したクラウドとして基本的な要件に加え、さらに富士通ならではの様々な機能・サービスを備えています。  
16:40 - 17:00 「東京大学物性研究所スパコン共同利用の紹介」 講演資料
 渡辺 宙志
(東京大学物性研究所)
 物性研究所では、1995年よりスーパーコンピュータの全国共同利用サービスを提供しています。本サービスでは、身のまわりにある物質の多様な性質を物理法則に基づいて解明する「物性研究」が行われており、日本の物性研究者にとって欠かせない共通インフラとなっています。本講演では、最近の主な学術的成果や、共同利用サービスの運用全般についてご紹介します。 
17:00 - 17:50 システム見学
 7月より稼働開始予定のSGI ICE XA/UVハイブリッドシステムの見学を行います。 本システムは、多様なニーズに応えるため、大容量メモリを搭載したFatノード、Intel Xeonを搭載した標準的な構成のCPUノード、そして演算加速装置としてGPGPUを搭載したACCノードから構成されます。合計で2.6 PFLOPSの総理論演算性能を有します。  
18:00 - 19:30 懇親会(会費 1000円)
(会場:お魚倶楽部はま)