SCOOP


SCOOP は SCore ソフトウェア環境の PC クラスタシステム用モニタリングツールです。SCOOP の設計概念は、クラスタのスケーラビリティを引き立てるマルチレイヤー・サーバクライアントモデルに基づいています。

これらのノートは管理者が PC クラスタシステム上で SCOOP を使用するときや、SCOOP を再コンパイルおよびインストールする際に利用してください。

SCOOP は三つのコンポーネントからなっています: エージェントプログラム、データ収集サーバプログラム、およびデータモニタリング用 GUI ツールです。

エージェントプログラム、scoopd(8) は各コンピュートホスト上でデーモンとして動作し、Linux カーネルからシステムリソース情報を収集します。

サーバプログラム、ScoopServer(8) は、Java ランタイム環境のインストールされているマシンであればクラスタの内外を問わず実行させることができます。ScoopServerscoopd エージェントの動作しているホストと通信して、ホストのリソース情報を定期的に収集します。

GUI モニタリングツール、Scoop(8) は、Java ランタイム環境が JFC コンポーネント付きでインストールされているマシンであればクラスタの内外を問わず実行することができます。ScoopScoopServer プログラムと通信し、コンピュートホストの状態をブロックマトリックス状に表示します。また、リソース情報も表にして表示します。Scoop のユーザは、簡単に複数のクラスタの活動状態を一つの視点で見ることができます。

この図は、32 台のコンピュートホストの状態を表示している SCOOP システムモニタリングツールと、1 台のサーバホストとの関係を表したものです。この図では ScoopServerScoopscoreboard(8) および msgbserv(8) が全て同一のサーバ上で動作していますが、それぞれを別々のホストで実行させることも可能です:

[SCOOP 概念図]

PCCC logo PCクラスタコンソーシアム

CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003 PC Cluster Consortium.