SCOOP を開始する

  1. SCOOP エージェントプログラムを各コンピュートホスト上で開始する

    scoopd が各コンピュートホスト上で動いていることを確認してください。SCore ソフトウェアをバイナリ RPM からインストールした場合、各コンピュートホスト上で scoopd スクリプトが利用できます。エージェントをスタートさせるためには、各コンピュートホスト上で 以下を実行してください:

    Red Hat Linux では:

            # /etc/rc.d/init.d/scoopd start
    
    SuSE Linux では:
            # /sbin/init.d/scoopd start
    
  2. SCOOP サーバプログラムをモニタ/制御ホスト上で開始する

    サーバホスト上に、次の rc ファイルがあります:

    Red Hat Linux では:

            /etc/rc.d/init.d/ScoopServer
    
    SuSE Linux では:
            /etc/rc.config
    
    このファイルを編集し、以下の行を環境に合わせてコンフィグしてください:
    	SCBDSERV=localhost
    	SCBDGROUP=pcc
    	SCOOPOPTIONS="-M -L"
    
    SCBDSERV にはクラスタデータベースサーバ、scoreboard(8) が動作しているホスト名を設定し、SCBDGROUP にはクラスタデータベース中で定義されている score グループの名前を設定します。SCOOPOPTIONS には、スクリプト中で ScoopServer のコマンドラインに指定するオプションを設定します。-M はコンピュートホストロックサーバをロックすることを禁止し、-L は一分間の負荷平均データを提供します。設定が終了したら、サーバを開始します:

    Red Hat Linux では:

            # /etc/rc.d/init.d/ScoopServer start
    
    SuSE Linux では:
            # /sbin/init.d/ScoopServer start
    
    必要であれば、ScoopServer プログラムをコマンドラインから直接起動し、コマンドラインオプションを渡すことができます。以下に例を示します:
    	# /opt/score/sbin/ScoopServer -s localhost -g pcc
    
    ScoopServerScoopServer クラスを起動するためのラッパースクリプトです。ScoopServer は pcc グループに含まれるホストから情報を集めます。pcc グループにどのホストが含まれているかは、ホスト localhost 上で動作している scoreboard で調べます。同じコマンドは以下のようにしても実行できます:
    	# export PATH=$PATH:/opt/score/sbin
    	# export SCBDSERV=localhost
    	# ScoopServer -g pcc
    
  3. GUI ツールで PC クラスタをモニタする

    Java が動作するシステム上で、Scoop Java プログラムを以下のように起動します (環境変数 DISPLAY が、ターミナル上に X Window クライアントを表示できるよう設定されていることを確認してください):

    	# /opt/score/sbin/Scoop -s host
    
    Scoop GUI モニタリングツールのメインウィンドウがスクリーン上に表示されます。このリンク 先に例が示されています。

    ScoopScoop クラスを起動するためのラッパースクリプトです。host には ScoopServer プログラムの動作しているホストをコンマで区切って指定します。ScoopScoopServer と同じホスト上で起動する場合、ホスト名には localhost を指定することができます。

    Scoop は一つないし複数のクラスタのコンピュートホストをブロックマトリックスで表示します。各ブロックがクラスタ中の一つのホストを表します。-L オプションが ScoopServer のコマンドラインで指定された場合 (下記参照)、ブロックの色がここ一分間の負荷平均を表します。表示される情報は定期的に更新されます。更新する間隔は Scoop にコマンドラインオプション -i を用いて指定することができます。デフォルトでは 60 秒毎に更新されます。

    ホストのリソース情報は "Control" プルダウンメニューから "Open Resource Information..." を選ぶと表示されます。

  4. 手動で Java プログラムを起動する

    Java コマンドを手動で起動することができます。SCore ソフトウェアがバイナリ RPM からインストールされた場合、JRE (Java Runtime Environment) が /opt/score/java/linux 以下にインストールされています。最近の Linux 2.2.xx カーネルで最低でも glibc-2.1.2 に基づくシステムの動作しているホストであれば、/opt/score/java/linux にインストールされた ScoopServerScoop を直接起動することができます。以下に例を示します:

    	# export PATH=$PATH:/opt/score/java/linux/bin
    	# export CLASSPATH=/opt/score/lib/java:/opt/score/lib/java/scoop.jar
    	# java ScoopServer -s localhost -g pcc -M -L &
    	# java Scoop -s localhost
    
    ScoopServer がバックグラウンドで起動され、pcc グループに含まれるホストから情報を集めます。pcc グループにどのホストが含まれているかは、ホスト localhost 上で動作している scoreboard で調べます。-M オプションはコンピュートホストロックサーバのロックを禁止するために、-L オプションは一分間の負荷平均データを収集するために用いられます。

    ScoopScoopServer が開始されたホスト、この例では localhost からの情報を表示します。


CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003 PC Cluster Consortium.