scoopd
が各コンピュートホスト上で動いていることを確認してください。SCore ソフトウェアをバイナリ RPM からインストールした場合、各コンピュートホスト上で scoopd
スクリプトが利用できます。エージェントをスタートさせるためには、各コンピュートホスト上で 以下を実行してください:
Red Hat Linux では:
# /etc/rc.d/init.d/scoopd startSuSE Linux では:
# /sbin/init.d/scoopd start
サーバホスト上に、次の rc
ファイルがあります:
Red Hat Linux では:
/etc/rc.d/init.d/ScoopServerSuSE Linux では:
/etc/rc.configこのファイルを編集し、以下の行を環境に合わせてコンフィグしてください:
SCBDSERV=localhost SCBDGROUP=pcc SCOOPOPTIONS="-M -L"
SCBDSERV
にはクラスタデータベースサーバ、scoreboard
(8) が動作しているホスト名を設定し、SCBDGROUP
にはクラスタデータベース中で定義されている score グループの名前を設定します。SCOOPOPTIONS
には、スクリプト中で ScoopServer
のコマンドラインに指定するオプションを設定します。-M
はコンピュートホストロックサーバをロックすることを禁止し、-L
は一分間の負荷平均データを提供します。設定が終了したら、サーバを開始します:
Red Hat Linux では:
# /etc/rc.d/init.d/ScoopServer startSuSE Linux では:
# /sbin/init.d/ScoopServer start必要であれば、
ScoopServer
プログラムをコマンドラインから直接起動し、コマンドラインオプションを渡すことができます。以下に例を示します:
# /opt/score/sbin/ScoopServer -s localhost -g pcc
ScoopServer
は ScoopServer
クラスを起動するためのラッパースクリプトです。ScoopServer は pcc
グループに含まれるホストから情報を集めます。pcc グループにどのホストが含まれているかは、ホスト localhost
上で動作している scoreboard
で調べます。同じコマンドは以下のようにしても実行できます:
# export PATH=$PATH:/opt/score/sbin # export SCBDSERV=localhost # ScoopServer -g pcc
Java が動作するシステム上で、Scoop
Java プログラムを以下のように起動します (環境変数 DISPLAY が、ターミナル上に X Window クライアントを表示できるよう設定されていることを確認してください):
# /opt/score/sbin/Scoop -s hostScoop GUI モニタリングツールのメインウィンドウがスクリーン上に表示されます。このリンク 先に例が示されています。
Scoop
は Scoop
クラスを起動するためのラッパースクリプトです。host
には ScoopServer
プログラムの動作しているホストをコンマで区切って指定します。Scoop
を ScoopServer
と同じホスト上で起動する場合、ホスト名には localhost
を指定することができます。
Scoop
は一つないし複数のクラスタのコンピュートホストをブロックマトリックスで表示します。各ブロックがクラスタ中の一つのホストを表します。-L
オプションが ScoopServer
のコマンドラインで指定された場合 (下記参照)、ブロックの色がここ一分間の負荷平均を表します。表示される情報は定期的に更新されます。更新する間隔は Scoop
にコマンドラインオプション -i
を用いて指定することができます。デフォルトでは 60 秒毎に更新されます。
ホストのリソース情報は "Control" プルダウンメニューから "Open Resource Information..." を選ぶと表示されます。
Java コマンドを手動で起動することができます。SCore ソフトウェアがバイナリ RPM からインストールされた場合、JRE (Java Runtime Environment) が /opt/score/java/linux
以下にインストールされています。最近の Linux 2.2.xx カーネルで最低でも glibc-2.1.2 に基づくシステムの動作しているホストであれば、/opt/score/java/linux
にインストールされた ScoopServer
と Scoop
を直接起動することができます。以下に例を示します:
# export PATH=$PATH:/opt/score/java/linux/bin # export CLASSPATH=/opt/score/lib/java:/opt/score/lib/java/scoop.jar # java ScoopServer -s localhost -g pcc -M -L & # java Scoop -s localhost
ScoopServer
がバックグラウンドで起動され、pcc
グループに含まれるホストから情報を集めます。pcc グループにどのホストが含まれているかは、ホスト localhost
上で動作している scoreboard
で調べます。-M
オプションはコンピュートホストロックサーバのロックを禁止するために、-L
オプションは一分間の負荷平均データを収集するために用いられます。
Scoop
は ScoopServer
が開始されたホスト、この例では localhost
からの情報を表示します。