安全性を得るために

並列計算の目的はより早く計算を行わせることです。そのため、SCore クラスタシステムソフトウェアはクラスタシステム上で高性能な計算環境を提供するよう設計されています。一方で、クラッカーの攻撃からの保護に関する要求もしだいに大きくなっています。しかし、高性能とセキュリティとの間にはトレードオフがあり、より強固なセキュリティを考慮したシステムにしようとすると、性能は低下してしまいます。

SCore クラスタシステムソフトウェア version 3.1 から、セキュリティに関する機能がいくつか導入されました。しかし、SCore クラスタシステムソフトウェアはインターネット上に晒されるようには設計されていません。高性能なクラスタが不正使用されないよう、このソフトウェアはファイアウォールで保護されたイントラネット内で使用しなければなりません。

クラッカーへなんらかの糸口を与えてしまうため、SCore クラスタシステムソフトウェアのセキュリティに関する既知の問題の一覧は掲載しません。代わりに、SCore クラスタシステムソフトウェアにおけるセキュリティについての基本的な規則をいくつか挙げます。

クラッキングへの警告

SCore クラスタシステムソフトウェア内のプログラムには、クラッキングを試みていると思われる状況を検知した場合に警告メッセージを出すものがあります。もしクラスタ管理者あるいはユーザがこれらのメッセージに気づいた場合は、システムの使用を中断し、できる限り早くサイトのシステム管理者に相談してください。

情報をお寄せください

SCore クラスタシステムソフトウェアについて、なんらかのセキュリティに関する問題を発見された場合には、E-メールで
score-master@pccluster.org.
までお知らせください。


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CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003 PC Cluster Consortium.