SCore クラスタシステムソフトウェア version 3.1 から、セキュリティに関する機能がいくつか導入されました。しかし、SCore クラスタシステムソフトウェアはインターネット上に晒されるようには設計されていません。高性能なクラスタが不正使用されないよう、このソフトウェアはファイアウォールで保護されたイントラネット内で使用しなければなりません。
クラッカーへなんらかの糸口を与えてしまうため、SCore クラスタシステムソフトウェアのセキュリティに関する既知の問題の一覧は掲載しません。代わりに、SCore クラスタシステムソフトウェアにおけるセキュリティについての基本的な規則をいくつか挙げます。
scoreboard
(8)
および
msgbserv
(8)
デーモンプロセスを root 権限で実行させてはいけません。
scoutd
(8) はユーザがクラスタ内のホスト間でユーザ認証を行わなくて済むようにしてしまいます。これが問題となるサイトでは、scoutd
を起動しないでください。scout
(1) は scoutd
を用いなくても動作させることができます。
scrun
を介してログインする際には、rsh
形式のセキュリティチェックがなされます。そのため、/etc/hosts.equiv もしくは ~/.rhosts が適切に設定されている必要があります。Unix の rsh(1) man ページも参照してください。
SCBD: SECURITY ERROR !! Cached file (/var/scored/scoreboard/server.02f00200DLs5) is not a regular file.
sc_syslog
に警告メッセージを出力します。次のようなメッセージが出力されます。
UNAUTHORIZED LOGIN REQUEST: somebody@somehost:1234
scrun
は不正な接続要求を検知した場合、警告メッセージを出力します。次のようなメッセージが出力されます。
SCRUN: Unauthorized connection (INET from somehost:2345).
score-master@pccluster.org.までお知らせください。
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