東京大学情報基盤センター

Withコロナ時代におけるSociety 5.0へ向けた取り組み

Society 5.0とは,サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより,経済発展と社会的課題の解決を両立する,人間中心の社会(Society)である。Society 5.0の実現にはIoT(Internet of Things),ロボット,AI(人工知能),ビッグデータといった社会の在り方に影響を及ぼすデジタル革新・イノベーションが不可欠である。スーパーコンピューティングは,従来の計算科学・計算工学シミュレーションに加えて,データ科学,機械学習等の知見を融合した新しい手法を適用することにより,Society 5.0が目指す人間中心の社会の実現に大きく貢献すると期待される。本展示ではWithコロナ時代におけるSociety 5.0へ向けた東京大学情報基盤センターの取り組みについて,現状とともに,Society 5.0実現のためのプラットフォームであるBDEC,mdx両システムについて紹介する。

東大情報基盤センターの現状

2020年11月現在,当センターでは4式のシステムを運用しており,総利用者数は学内外を合計して約2,600名,そのうち55%は学外利用者である。工学,地球・宇宙科学,材料科学等の計算科学の他,人工知能,医療画像処理等より多様な分野で使用されている。また,Withコロナ時代を迎え,HPCIシステム構成機関として,新型コロナウイルス感染症に関する研究を支援するとともに,並列プログラミング講習会も完全オンライン化して実施している。本展示では,現状のシステムの他,これら様々なアクティビティについて紹介する。

BDECシステムとh3-Open-BDEC

スーパーコンピューティングは従来の計算科学シミュレーション中心から,データ科学,機械学習との融合による新しいスタイルへと移行しつつある。東京大学情報基盤センターにおいて(計算+データ+学習)融合によるSociety 5.0の実現を目指すプラットフォームとして整備を進めているBDECシステム(Big Data & Extreme Computing)とその導入状況,BDEC上で(計算+データ+学習)融合を実現するためのアプリケーション開発基盤であるh3-Open-BDEC等の取り組み,Society5.0へ向けた準備状況について紹介する。

データ活用社会創成プラットフォームmdx

mdxは、Society5.0の実現に向けたデータ収集、集積、解析のためのクラウド基盤である。これまで、9国立大学、2研究所で導入に向けて検討を進めており、2021年3月に東京大学柏2キャンパスに設置予定である。mdxでは、利用者ごとに他の利用者と隔離された仮想プラットフォーム環境を提供し、利用者ごとにカスタマイズされた環境を提供することができる。さらに、学術情報ネットワークSINETを介してIoTデバイス等との連携も可能である。本展示では、mdxの概要について紹介する。

その他の発表・展示のご案内

「東京大学情報基盤センター ~人類と地球を護るスーパーコンピューティング~」

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