SCASH − はじめに


このドキュメントでは次のことを記述しています。 以下の例では SCore ユーザーズガイド内の はじめに で述べられているユーザ環境設定を想定しています。

SCASH 上での単純な LAPLACE プログラム

コンパイル

SCASH プログラムのコンパイルは 通常のC言語プログラム のコンパイルとおなじくらい簡単です。LAPLACE プログラムの例が /opt/score/example/scash/laplace/laplace_c.c にあります。 プログラムファイルおよびインクルードファイル /opt/score/example/scash/laplace/laplace.h を作業ディレクトリにコピーしてください。laplace_c.c として保存されていることを確認してください。プログラムを以下のようにコンパイルします:

$ scorecc -scash -o laplace_c laplace_c.c
$

普通の C/C++ コンパイラと同じように、scorecc コンパイラは laplace_c という実行ファイルを生成します。scorecc コンパイラは C/C++ コンパイラの受け付けるほとんどのオプションを受け付けます。

クラスタ上でプログラムを実行する

コンピュートホストロッククライアント msgb(1) を以下のように起動して、クラスタ内の空いているホストを見つけることができます:

$ msgb -group pcc &

pcc は SCore クラスタデータベース scorehosts.db(5) で定義されたグループです。 scout プログラムをユーザプログラムを実行させるのと同じグループ名を付けて呼び出します。

$ scout -g pcc
SCOUT: Spawn done.   
SCOUT: session started
$
新しいシェルプロセスが scout プログラムの子プロセスとして生成されます。msgb が動作中であれば、リモートプロセスが scout によって呼び出されている間、msgb ウィンドウ内のいくつかあるいは全てのホストが赤に変わります。scout プログラムが呼び出されるホストはクラスタ内のホストである必要はありません。

これでようやくプログラムを起動させることができます:

$ scrun -nodes=2x1,network=myrinet ./laplace_c
SCORE: connected (jid=100)
<0:0> SCORE: 2 hosts, single process/host ready.

...

$
その他の SCASH の例がディレクトリ /opt/score/example/scash の下にあります。

関連項目
SCore クラスタソフトウェアシステムリファレンスガイド
SCore C コンパイラー scorecc
SCASH Omni/OpenMP はじめに


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CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003 PC Cluster Consortium.