PM/Myrinet Configuration File Format

PM-II MYRINET CONF(5)

FILE FORMATS

PM-II MYRINET CONF(5)

名称

PM/Myrinet コンフィギュレーションファイルフォーマット

解説

PM/Myrinet コンフィギュレーションファイルは四つの種類の行からなっています(単独の '#' キャラクタはその行の残りの部分がコメントであり、無視されることを表します)。

シンボリックスイッチの表記
この行はシンボリック名と実際のスイッチ名とを関連付け、'ホスト接続の表記' および 'スイッチ接続の表記' で使用することができます。この行はシンボリック名を使用する場合のみ必要となります。
```
SymbolicSwitchName  SwitchType
```
SymbolicSwitchName
スイッチに与えられたシンボリック名です
SwitchType
Myrinet スイッチのタイプです。次のタイプが定義されています: M2F-SW8、M2M-DUAL-SW8 および M2M-OCT-SW8。

各スイッチで指定可能なポート名(下記の PortName 参照)は以下のとおりです:
```
        M2F-SW8         0 1 ... 7
        M2M-DUAL-SW8    0A 0B 1A 1B ... 7A 7B
        M2M-OCT-SW8     0,0 0,1 ... 3,2 3,3
                        4,4 5,4 ... 6,7 7,7 or 0A 0B ... 7A 7B
```
ホスト接続の表記
この行にはホストとスイッチとの間の接続を記述します。二通りの書式があります。二番目の書式はシンボリックスイッチ名が定義されている場合に使用されます。
```
NodeNumber  Hostname  SwitchNumber.PortNumber
NodeNumber  Hostname  SymbolicSwitchName.PortName
```
NodeNumber
PM のノード番号です。ゼロから始まる整数です。
Hostname
ホストのホスト名です。この名前は hostname コマンドで表示される名前と正確に一致しなければなりません。
SwitchNumber
Myrinet スイッチのスイッチ番号です。ゼロから始まる整数です。
PortNumber
ホストの接続されている Myrinet スイッチのポート番号です。
SymbolicSwitchName
'シンボリックスイッチの表記' で定義されているシンボリック名です。
PortName
ホストの接続されている Myrinet スイッチのポート名(上記参照)です。
スイッチ接続の表記
この行には Myrinet スイッチ間の接続を記述します。二通りの書式があります。二つ目の書式はシンボリックスイッチ名が定義されている場合に使用します。
```
switch  SwitchNumber.PortNumber     SwitchNumber.PortNumber
switch  SymbolicSwitchName.PortName SymbolicSwitchName.PortName
```
switch
この行の種類を表すキーワードです。
SwitchNumber
Myrinet のスイッチ番号です。ゼロから始まる整数です。
PortNumber
他のスイッチに接続されている Myrinet スイッチのポート番号です。
SymbolicSwitchName
'シンボリックスイッチの表記' で定義されているシンボリック名です。
PortName
他のスイッチに接続されている Myrinet スイッチのポート名(上記参照)です。
ルート検索順序の表記
スイッチ間で複数のルートが利用可能な場合、ロードバランスのためにルートを分配するのにここでの記述が使用されます。シンボリックスイッチ名が定義されている場合、この行を記述することはできません。下の 注意事項を参照してください。
```
search  SwitchNumber  PortNumber  PortNumber ...
```
search
この行の種類を表すキーワードです。
SwitchNumber
Myrinet のスイッチ番号です。ゼロから始まる整数です。
PortNumber
Myrinet スイッチのポート番号です。PM はこの順序でルートを検索します。デフォルトは昇順です。

例

以下は PM コンフィギュレーションファイルの例です。この例では、comp0、comp1、comp2 および comp3 の四つのホストが二つの Myrinet スイッチによって接続されています。ホスト間のルートはルーティング指定行によって二つのスイッチ間リンクに分散されています。

#
# Sample configuration file
#

#
# Host specification
#  NodeNumber   Hostname                        switchNumber.portNumber
0               comp0.pccluster.org           0.0
1               comp1.pccluster.org           0.1
2               comp2.pccluster.org           1.0
3               comp3.pccluster.org           1.1

#
# Switch specification
#  switch       switchNumber.portNumber         switchNumber.portNumber
switch          0.2                             1.2
switch          0.3                             1.3

#
# Routing specification
# search        switchNumber                    portNumber ...
search          0                               0 2 1 3
search          1                               0 2 1 3

#
# End of configuration
#

以下は同じコンフィギュレーションをシンボリックスイッチ名とスイッチタイプ M2M-OCT-SW8 を使用して定義したものです:

#
# Sample configuration file
#

#
# Symbolic switch specification
#  SymbolicSwitchName   SwitchType
sw0                     M2M-OCT-SW8
sw1                     M2M-OCT-SW8

#
# Host specification
#  NodeNumber   Hostname                         SymbolicSwitchName.PortName
0               comp0.pccluster.org           sw0.0,0
1               comp1.pccluster.org           sw0.0,1
2               comp2.pccluster.org           sw1.0,0
3               comp3.pccluster.org           sw1.0,1

#
# Switch specification
#  switch       SymbolicSwitchName.PortName     SymbolicSwitchName.PortName
switch          sw0.4,4                          sw1.4,4
switch          sw0.5,4                          sw1.5,4

#
# End of configuration
#

ファイル

/opt/score/etc/pm-myrinet.cnf

注意事項

スイッチ番号の衝突を避けるため、同一のコンフィギュレーションファイル内でシンボリック表記および番号表記を混ぜて使用してはいけません。これはシンボリックスイッチ表記に対してスイッチ番号が自動的に割り当てられるからです。

シンボリックスイッチ名が定義されていて、スイッチ間で複数のルートが利用できる場合、ルート検索順序を設定することはできません。ルート検索の方針はスイッチタイプ M2M-OCT-SW8 によって自動的に決定されます。

関連事項

scorehosts.db(5), scoreboard(8), scored(8)

CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003 PC Cluster Consortium.