筑波大学計算科学研究センター

筑波大学計算科学研究センターのスーパーコンピュータと学際計算科学の最前線

筑波大学計算科学研究センターでは、科学諸分野と計算機科学分野の協働・融合を軸とした「学際計算科学」を推進し、超高速計算機システム技術の開発を行うと共に、科学の諸領域における超高速シミュレーションおよび大規模データ解析や情報技術の革新的な応用方法の研究を行う、コ・デザインと呼ばれる研究手法を続けています。このコンセプトは現在の超高性能・超大規模コンピュータ開発の礎となっています。2019年度からはコ・デザインに基づくスーパーコンピュータである Cygnus (PACS-X)の運用を開始し、GPUとFPGAを組み合わせて相補的に利用することを世界で初めて実用化した画期的な多重複合型演算加速システムを実現,運用開始しました。2022年度にはビッグデータ・AI向けのビッグメモリ・スーパーコンピュータPegasusの運用開始を予定しています。

テーマ1:スーパーコンピュータ Pegasus

Pegasusは、次世代のビッグデータ・AI・大規模計算科学のためのスーパコンピュータの実現を目指し、従来のGPU中心のシステムに加え、不揮発性メモリを積極的に用い、さらなる高性能並列処理を実現するシステムです。
不揮発性メモリは、近年において需要が増してきた大規模データ解析、ビッグデータ・AIなど大規模データを用いたアプリケーションの効率的な実行に重要な役割を果たします。
不揮発性メモリを大規模に導入し、高度な演算加速機構を持つ超並列処理を行うことは、世界でも類を見ないチャレンジであり、本システムはその基礎技術の検証と実アプリケーション開発を行い、先進的な計算科学的成果を追求していきます。

テーマ2:学際計算科学による最新の研究成果

筑波大学計算科学研究センターは、コ・デザインに基づくスーパーコンピュータCygnus (PACS-X)の運用を行っています。また、素粒子物理、宇宙物理、原子核物理、量子物性、生命科学、地球環境、高性能計算機システム、計算情報学の8つの研究部門があり、各部門間での研究連携や、学内外、国内外での共同研究が活発に行われています。
Cygnusおよび各部門の研究成果をポスター形式で紹介します。

テーマ3:JCAHPCにおける次期スーパーコンピュータ Oakforest-PACS II(仮称)

筑波大学計算科学研究センターと東京大学情報基盤センターが共同運営する、最先端共同HPC 基盤施設(JCAHPC:Joint Center for Advanced High Performance Computing)は、2024年に次期スーパーコンピュータOakforest-PACS II(仮称)の導入を予定しています。

シンポジウム会場の発表時間

12月5日(月)14:30~14:50 「Pegasus ビッグメモリスーパコンピュータではじまるこれからのデータ科学・ビッグデータAI」
建部 修見(筑波大学計算科学研究センター)

その他の発表・展示のご案内

問い合わせ先

筑波大学計算科学研究センター
広報・戦略室 関谷薫

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URL
https://www.ccs.tsukuba.ac.jp/
  • シンポジウムではSlackでの質疑を受け付けています。Slackアカウントは「pccc-events」です。