東京大学情報基盤センター

T2K精神とともに歩む東大情報基盤センターの「これからの10年」

東京大学情報基盤センター(本センター)は、1965年に東京大学大型計算機センターとして活動を開始しました。本センターを語る上で、最も重要なのが「T2Kオープンスパコン」の存在であり、その歴史は「T2K以前」、「T2K以降」の2つに分けられると言っても過言ではありません。T2Kは、本センターにおいては教職員の意識の変革、更には新しい利用分野、利用者の開拓に大きく貢献してきました。そして、本センターは、今ようやく「計算・データ・学習」融合という新しいスーパーコンピューティングの手法を世界に先駆けて実践し、世に問う、という大学のスパコンセンターの本来の役割を少しずつ果たせるようになってきました。本展示では、そのような過去と現状を踏まえ、常にイノベーションを求めるT2K精神を未来に伝え、スーパーコンピューティングの更なる持続的な発展のためになすべき研究開発、本センターの果たすべき役割、について紹介します。

テーマ1:「計算・データ・学習」融合によるスーパーコンピューティングの革新、そして東大センターのこれから

2021年12月現在、当センターでは3式のシステムを運用している。工学、地球・宇宙科学、材料科学等の計算科学の他、人工知能、医療画像処理等より多様な分野で使用されている。本展示では、「計算・データ・学習」融合スーパーコンピュータシステム「Wisteria/BDEC-01」を中心とした現状のシステムの概要の他、「これからの10年」へ向けての展望を紹介する。

テーマ2:観測データ同化による長周期地震動リアルタイム予測へ向けた試み:人類と地球を護るスーパーコンピューティング

東京大学地震研究所等と共同して実施している,観測データ同化と大規模シミュレーションの融合による,長周期地震動リアルタイム予測へ向けた試みについて紹介する。Oakbridge-CXを使用した試験的試み,Wisteria/BDEC-01・h3-Open-BDECによる事例について紹介する。本研究は,「計算・データ・学習」融合の進展に大きく貢献するものと期待される。

テーマ3:mdx: データ活用社会に向けた産学官連携のための共創プラットフォーム

mdxは、9大学2研究所で構成された「データ活用社会創成プラットフォーム共同研究基盤」が運営する、スーパーコンピュータと同等の計算ノードやストレージ・ネットワーク等のハードウェアを備えた、データ活用社会創成プラットフォームである。国立情報学研究所が運用する学術情報ネットワークSINETと連携し、モバイルSINETによる広域のIoTデバイスも含めたセキュアかつリアルタイムなデータ収集、データ集積、高性能解析環境の柔軟な提供が可能になる。本展示では、mdxについて、システムの概要、運用に向けた取り組みについて紹介する。

シンポジウム会場の発表時間

12月9日(木)11:35~11:55 「苦悩から歓喜へ:T2K精神は永遠に」
中島研吾(東京大学情報基盤センター)

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URL
https://www.cc.u-tokyo.ac.jp/
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