SC_WATCH(8)
MAINTENANCE COMMANDS
SC_WATCH(8)
名称
sc_watch - SCore-D 用監視タイマ

書式
sc_watch -g group [-l local] [-r remote] [-n retry] [-a abort] [-f file] scored args...

解説
sc_watch は SCore-D 用に設計された監視タイマです。最初に、sc_watch は指定されたホストグループ上に SCOUT 環境を生成し、与えられたコマンドを scout 環境内で実行します。sc_watch は起動したコマンドからの応答を watch-dog 方式で監視します。タイムアウトが起こった場合、sc_watch は SCOUT 環境をシャットダウンします。その後、ローカルホスト上でローカルの逐次コマンドが実行され、さらに指定されたのと同じグループ上でリモートコマンドが起動されます。この処理が無限に繰り返されます。

ローカルコマンドは Unix の system(2) 関数によって呼び出される unix コマンドまたはシェルコマンドで、ユーザに状況を知らせるために用いられます。リモートコマンドはクラスタホスト上での何らかの副作用をクリーンアップするために用いられます。

sc_watch プロセスに SIGHUP を送ると、現在実行中の SCore-D が即座に終了され、ジャーナリングファイル(下記参照)が開きなおされ、その後 SCore-D が再起動します。

オプション
-t intval
監視タイマの時間間隔を設定します(単位:分)。デフォールトは 10 分です。

-g groupname
SCore-D を起動するホストグループ名を指定します。このオプションは必ず指定しなければなりません。
-l local_command
SCore-D が予期せず終了した場合に呼び出す Unix コマンドを指定します。

-r remote_command
SCore-D が予期せず終了した場合に呼び出すリモードコマンドを指定します。

-f logfile
ジャーナリングファイルを指定します。SCore-D からのすべての出力がこのファイルに保存されます。このオプションが指定された場合、sc_watch プロセスはデーモンプロセスになります。SIGHUP シグナルが送られてくると、sc_watch は現在の SCore-D プロセスを終了し、新しい起動シーケンスを開始します。ジャーナリングファイルは一旦閉じられ、開きなおされます。

-n retry_max
SCore-D を再起動する際の試行回数の上限を設定します。デフォールトは 10 回。

-a local_command
上に示した SCore-D の再起動回数の上限を越えた際、起動すべき Unix のロー カルコマンドを指定します。このコマンドを実行後(もし指定されていれば) sc_watch は終了します。

関連項目
scored(8)

CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003 PC Cluster Consortium.