SYSTEM(6)
SCORE-D COMMANDS
SYSTEM(6)
名称
system - 逐次プログラムをクラスタ上で並列に起動します

書式
system [-host] seqprog [arg...]

解説
systemscrun コマンドによって呼び出されなければなりません。system は各ノードで execvp(3) を呼び出し、逐次プログラム seqprog をクラスタ上で実行します。seqprog への引数はプログラム名の後に続けて記述します。

system では以下のオプションが利用できます:

-host
ホスト上の一つのプロセスのみが逐次プログラムを実行します。他のプロセスはすぐに終了します。

system コマンドは逐次コマンドをクラスタ上で並列に起動するよう設計されています。他のプロセスと区別するため、環境変数 SCORE_SELF_PROCSCORE_SELF_HOSTSCORE_SELF_NODESCORE_NUM_PROCSCORE_NUM_HOST、および SCORE_NUM_NODE が適切な値に設定されます。

実行中、カレントワークディレクトリは並列ジョブが実行されるたびに作成されるテンポラリディレクトリに設定されます。テンポラリディレクトリは各ホストの SCore-D ディレクトリ内に置かれます(複数ユーザモードでは /var/scored、シングルユーザモードでは /var/tmp/scored/<user-ID> になります)。これにより、各ホストで scatter(6) プログラムの作成した一時ファイルを逐次プログラムが読み込むことができます。ライブラリ関数 sc_create_temporary_file() および sc_open_temporary_file() が、正確なパス名を気にせずにテンポラリファイルを作成あるいはアクセスするために提供されています。

関連項目
scrun(1), scatter(6), gather(6)

CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003 PC Cluster Consortium.