[SCore-users-jp] MPICH-Score version problem

kameyama @ pccluster.org kameyama @ pccluster.org
2003年 2月 28日 (金) 16:40:06 JST


亀山です.

In article <3E5EFA54.A4A32194 @ jodco.co.jp> Takeshi Yokoi <tyokoi @ jodco.co.jp> wrotes:
>  社内既存のSimulation Softのにカスタマイズされた
>  MPICHがはいっているため、SCoreのMPICHでは
>  なく既存のMPICHに見に行かせることは可能でしょうか。
>  (それとも単純に上書きすれば良いとか)

やりたいことがはっきりしませんが...
  1. MPICH/SCore とその他の MPI を使い分けたい場合
  2. MPICH/SCore でカスタマイズされた機能を使いたい場合
が考えられ, どちらがやりたいのか分かりませんので, 両方書きます.

1. MPICH/SCore とその他の MPI を使い分けたい場合

SCore 自体は /opt/score に install されます.
それと異なった場所に別の mpi が存在しているかどうかは何も調べません.
(たとえば, Redhat 7.3 を full i0nstal すると LAM が install されています.
それと独立に SCore が install されます.)
RPM を使用して SCore を install すると, /etc/profile.d/score.* という
ファイルが install され, このファイルの中で SCore 関連の PATH を
いれています.

つまり, 同一 host に SCore 以外の MPI を共存させることは可能で,
user の PATH によってどちらの MPI を使用するかを選択することができます.
たとえば, redhat 7.3 を full install した場合, user のサーチパスが
/opt/score/bin のほうが先にあれば SCore の MPI が /usr/bin のほうが
先にあれば LAM の MPI が使用されることになります.
(コマンドを full path で指定すれば, 明示的にどちらかを指定することが
できます.)

注意しなければならないのは, コンパイルと実行環境を会わせる必要があることです.
MPICH/SCore の mpicc などでコンパイルした実行ファイルは MPICH/SCore の
mpirun で実行する必要がありますし, 他の MPI のコンパイルコマンドで
作成した実行ファイルはその MPI の mpirun で実行する必要があります.

2. MPICH/SCore でカスタマイズされた機能を使いたい場合

MPICH のライブラリにデバイス依存の部分も組み込まれてしまっているため,
カスタマイズ部分がデバイスに依存していない部分であっても, binary
のままでは使用できません.
もし, そのカスタマイズされた部分のソースがあるのでしたら,
その部分をマージすることができるかも知れません.

基本的には MPICH/SCore は MPICH のソースに SCore 依存部分をいれたものです.
(独自の bug fix, 複数 compiler や RPM に対応するための修正が入っていますが...)
そのため, MPICH/SCore のソースファイルを展開し, カスタマイズした部分を
マージすれば使えると思います.

                       from Kameyama Toyohisa



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