すべての compilers ファイルは (INSTALL_DIR)/etc/compilers
ディレクトリにあり、同じフォーマット になっています。 コンパイラコマンドは以下のファイルをこの順序で探して読み込みます。
bintype はコンパイラコマンドを動かすバイナリタイプを指定します。 はじめの二つのファイルは SCore システムをインストールしたときに作成 されます。 これらのファイルは SCore システムの再コンパイルやバージョンアップ のときに置き換えられるので、触らないことを推奨します。 バックエンドコンパイラを変更したい場合は site
(もしくは複数のプラットホームで共有するときは site
.bintype ) を作成してください。
ファイルのそれぞれの行はスクリプト名とコンパイラのパスを記述します。 '#' ではじまる行はコメントとして扱われ無視されます。
スクリプトの記述形式は以下です。
script compiler[=path] ...
alias name compiler
最初に指定した compiler がデフォルトコンパイラになります。 path を省略した場合、以前に設定したコンパイラが使用されます。
2 行目のフォーマットはコンパイラの別名をつけることができます。
現在のコンパイラリストの設定を確認するために score_compiler_list
が使用できます。
MPI のバックエンドコンパイラを追加した場合、すべての MPI ライブラリ 追加しなければならないことに注意してください。
alias gnu3 gnu mpicc gnu=gcc gnu3=gcc3 intel=icc mpic++ gnu=g++ gnu3=gcc3 intel=ifc
この例で以下のコマンドを実行したとき foo.c は icc でコンパイルされます。
% mpicc -compiler intel foo.c次の例では foo.c は gcc3 でコンパイルされ、 gnu コンパイラ固有のオプションが使われます。
% mpicc -compiler gnu3 foo.cまた、以下のコマンドを実行すると bar.cc は g++ で コンパイルされます。
% mpic++ bar.cc
scorecc
(1), mpicc
(1), mpic++
(1), mpif77
(1), mpif90
(1), score_compiler_list
(8),