compilers

SCore コンパイラデータベース

DESCRIPTION

scorecc 及びその他の SCore コンパイルドライバはバックエンドコンパイラを指定するために -compiler オプションを指定することができます。 compilers ファイルはバックエンドコンパイラとそのパスを指定します。

すべての compilers ファイルは (INSTALL_DIR)/etc/compilers ディレクトリにあり、同じフォーマット になっています。 コンパイラコマンドは以下のファイルをこの順序で探して読み込みます。

  1. (INSTALL_DIR)/etc/compilers/system
  2. (INSTALL_DIR)/etc/compilers/system.bintype
  3. (INSTALL_DIR)/etc/compilers/site
  4. (INSTALL_DIR)/etc/compilers/site.bintype

bintype はコンパイラコマンドを動かすバイナリタイプを指定します。 はじめの二つのファイルは SCore システムをインストールしたときに作成 されます。 これらのファイルは SCore システムの再コンパイルやバージョンアップ のときに置き換えられるので、触らないことを推奨します。 バックエンドコンパイラを変更したい場合は site (もしくは複数のプラットホームで共有するときは site.bintype ) を作成してください。

ファイルのそれぞれの行はスクリプト名とコンパイラのパスを記述します。 '#' ではじまる行はコメントとして扱われ無視されます。

スクリプトの記述形式は以下です。

script compiler[=path] ...
alias name compiler

最初に指定した compiler がデフォルトコンパイラになります。 path を省略した場合、以前に設定したコンパイラが使用されます。

2 行目のフォーマットはコンパイラの別名をつけることができます。

現在のコンパイラリストの設定を確認するために score_compiler_list が使用できます。

MPI のバックエンドコンパイラを追加した場合、すべての MPI ライブラリ 追加しなければならないことに注意してください。

EXAMPLE

alias   gnu3    gnu
mpicc	gnu=gcc gnu3=gcc3 intel=icc
mpic++	gnu=g++ gnu3=gcc3 intel=ifc

この例で以下のコマンドを実行したとき foo.c は icc でコンパイルされます。

    % mpicc -compiler intel foo.c
次の例では foo.c は gcc3 でコンパイルされ、 gnu コンパイラ固有のオプションが使われます。
% mpicc -compiler gnu3 foo.c
また、以下のコマンドを実行すると bar.cc は g++ で コンパイルされます。
    % mpic++ bar.cc

FILES

(INSTALL_DIR)/etc/compilers/system
(INSTALL_DIR)/etc/compilers/system.bintype
(INSTALL_DIR)/etc/compilers/site
(INSTALL_DIR)/etc/compilers/site.bintype

SEE ALSO

scorecc(1), mpicc(1), mpic++(1), mpif77(1), mpif90(1), score_compiler_list(8),
CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003-2008 PC Cluster Consortium.