MPIF90(1)
USER COMMANDS
MPIF90(1)
名称
mpif90 - FORTRAN 90 で書かれた MPI プログラムのコンパイルおよびリンクを行います

書式
mpif90 [option | filename]...

解説
mpif90 コマンドは FORTRAN 90 言語のソースファイルをコンパイルし、オブジェクトファイルをリンクします。ソースファイル名の拡張子は .f, .F, .f90, .for または .FOR です。

オプション
-compiler compiler
--compiler compiler
MPI プログラムをコンパイル及びリンクするための FORTRAN 90 コンパイラを指定します。 詳細は オプションコンパイラの提供 を参照して下さい。

-compiler-path compiler
--compiler-path compiler
Fortran コンパイラを指定します。このオプションはコンパイル環境で用いられるコンパイラをオーバーライドします。 注意:compiler が MPI ライブラリと互換性があるかどうかのチェックは行われません。

-mpi mpi_version
--mpi mpi_version
mpi_version で指定された MPI バージョンを使用します。MPI バー ジョンが見つからなかった場合にはエラーメッセージとともに終了します。サポートされ ている MPI のバージョンは mpich-1.2.5 及び yampi です。 デフォールトは mpich-1.2.5 です。 REVISED

-device mpi_device
--device mpi_device
mpi_device で指定された MPI デバイスを使用します。 MPI デバイスが見つからなかった場合にはエラーメッセージとともに終了します。 このオプションはこのバージョンでは使用していません。 サポートされている MPI デバイスは ch_scorech_score2 です。 指定されなかった場合は ch_score を使用します。 MPICH-SCoreドキュメントを参照してください。

-show
使用されるコマンドを実行せずに表示します

-nockpt
-nocheckpoint
チェックポイント機能を無効にします。 システムコールのオーバーライドも無効にします。

-help
簡単な使用法を表示します

一つのファイル foo.f をコンパイルするには以下のようにします:
	mpif90 -c foo.f
出力をリンクし実行ファイルを生成するには以下のようにします:
	mpif90 -o foo foo.o
コンパイルおよびリンクを一つのコマンドで実行します:
	mpif90 -o foo foo.f
これは一つのプログラムをビルドするのに便利な方法ですが、うまく動かないシステムもありうるため推奨されません。

コンパイル環境およびコンパイラを同時に指定します:

	mpif90 -compiler pgi -compiler /usr/local/bin/pgf90

バグ

関連項目
mpirun(1) オプションコンパイラの提供, MPIアプリケーションのコンパイル, MPIアプリケーションの実行