MPIF77(1)
USER COMMANDS
MPIF77(1)
名称
mpif77 - FORTRAN 言語の MPI プログラムをコンパイルまたはリンクします

書式
mpif77 [option | filename]...

解説
mpif77 コマンドは FORTRAN 言語のソースファイルをコンパイルし、オブジェクトファイルをリンクします。ソースファイル名の拡張子は .f または .F です。

オプション
-compiler compiler
--compiler compiler
MPI プログラムをコンパイル及びリンクするための Fortran 77 コンパイラを指定します。 このオプションが指定されない場合のデフォルトは gnu (g77) です。 詳細は オプションコンパイラの提供 を参照して下さい。

-compiler compiler
Fortran コンパイラを指定します。このオプションはコンパイル環境で用いられるコンパイラをオーバーライドします。 注意:compiler が MPI ライブラリと互換性があるかどうかのチェックは行われません。

-mpi mpi_version
--mpi mpi_version
mpi_version で指定された MPI バージョンを使用します。MPI バー ジョンが見つからなかった場合にはエラーメッセージとともに終了します。サポートされ ている MPI のバージョンは mpich-1.2.5 及び yampi です。 デフォールトは mpich-1.2.5 です。 REVISED

-device mpi_device
--device mpi_device
mpi_device で指定された MPI デバイスを使用します。 MPI デバイスが見つからなかった場合にはエラーメッセージとともに終了します。 このオプションは現バージョンでは使用していません。
-show
使用されるコマンドを実行せずに表示します

-nockpt
-nocheckpoint
チェックポイント機能を無効にします。 システムコールのオーバーライドも無効にします。

-help
簡単な使用法を表示します

一つのファイル foo.f をコンパイルするには以下のようにします:
	mpif77 -c foo.f
出力をリンクし実行ファイルを生成するには以下のようにします:
	mpif77 -o foo foo.o
コンパイルとリンクを一つのコマンドで実行します:
	mpif77 -o foo foo.f
これは一つのプログラムをビルドするのに便利な方法ですが、うまく動かないシステムもありうるため推奨されません。

コンパイル環境およびコンパイラを同時に指定します:

	mpif77 -compiler gnu -compiler-path /usr/tool/gcc/bin/g77

バグ

関連項目
mpirun(1) オプションコンパイラの提供, MPIアプリケーションのコンパイル, MPIアプリケーションの実行