Linux 2.6 の変更

Linux 2.6.11 のインストール
このreleaseでは、Linux 2.6.11 用のkernelのパッチが含まれています。
1. filesystemを作成するときは、 /scoredという名前の 1GB 以上の領域を作成することを推奨します。
2. host名は全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定してください。
  例えば、たとえば、server のかわりに server.pccluster.org を使用してください。
3. PM-IIデバイスドライバのkernelへの追加
  SCore はMyrinet、100MbpsおよびGigabitのEthernet、そして共有メモリのためのPM-IIデバイスドライバをkernelに含んでいます。 PM/Ethernet以外のドライバは全てのcompute host上のkernelと静的にリンクしている必要があります。
  1. 新たなkernelソースコードを作成するには、次のようにしてください:
```
        # cd /usr/src
        # tar vxzf linux2.6.11.tar.gz
        # cd linux-2.6.11
	# patch -p1 -s < linux2.6.11.score.patch
```
  2. 新たなkernel用設定ファイルを作成するには、次のようにしてください:
```
	# make menuconfig
```
    その後、
    1. ``Device Drivers'' から ``SCore PM devices''メニューを選択します。次のような記述が表れます:
      
      SCore PM/Shmem (Shared Memory) support (NEW)
      SCore PM/Ethernet support (NEW)
      SCore PM/Ethernet-nkp drivers (w/o Kernel Patch) (NEW)
      SCore PM/Myrinet drivers (NEW)
      SCore PM/Memory (Common) drivers (NEW)
      
      環境に合ったドライバを選択してください。ドライバはモジュールにしてください。ドライバをモジュールとして選択するには、spaceキーのかわりにmキーを押してください。
      ``RWCP PM/Ethernet support (NEW)''を選ぶと、次のようなオプションが表示されます:
      
      Interrupt-reaping
      ``Interrupt-reaping''を選ぶことで、PM/Ethernetのパフォーマンスが向上します。
    2. 設定をセーブしたら、menuconfigを終了します。
  3. 新たなkernelを作成するには、次のようにしてください:
    1. 次のコマンドを実行することで、新しいkernelが作成、インストールされます。
```
	# make bzImage
	# make modules
	# make modules_install
	# make install
```
      新しいカーネルのインストール時にエラーが出ていないことを確認してください。
    2. lilo を使用している場合
      lilo を使用している場合は、 SCore linux kernel を使用するために /etc/lilo.conf を編集してください。 /etc/lilo.conf の例は以下を見てください。
```
boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
prompt
timeout=50
message=/boot/message
linear
default=linux
image=/boot/vmlinuz-2.6.11
        label=linux
        initrd=/boot/initrd-2.6.11.img
        read-only
        root=/dev/hda5
```
      このカーネルが動かなかったときのために、現在使用しているカーネルのエントリを遺しておいてください。
      
      次に、忘れずに lilo コマンドを実行してください。
```
        # sync
        # lilo
```
    3. grub を使用している場合
      grub を使用している場合は /boot/grub/grub.conf を変更してください。多分、ブート時に起動するカーネルを指定する default の値を変更するだけでよいと思います。
    4. システムをリブートしてください。
      
      PM driverがインストールされたことを確認するため，次のコマンドを実行してください:
```
	# dmesg | grep -i pm
```
      たとえば、以下のようなメッセージが出力されます。
```
pm_memory:PM memory support
pm_memory:Register pm_memory as major(123)
pm_myrinet:Probe Myrinet rev 1
pm_myrinet:Register pm_myrinet as major(121)
pm_myrinet:[0]: clockval = 90479047, cpu = 403, delay = 0, board = 1, sram = 100000
pm_myrinet:[0]: 30 contexts using 15360K bytes of memory
PM/Ethernet: "$ Id: pm_ethernet_dev.c,v 1.14 2005/10/10 04:49:13 s-sumi Exp $"
PM/Ethernet: register pm-ethernet device as major(122)
pm-ethernet0: 16 contexts using 4096KB MEM, maxunit=4, maxnodes=512, mtu=1468, eth0.
etherpm0: Interrupt Reaping on eth0, irq 0
pm_shmem:pmshmem: version = $ Id: pm_shmem.c,v 1.4 2005/09/21 08:15:04 hori Exp $
pm_shmem:pmshmem_init: register pm_shmem as major(124)
```
  全てのhostで新しいkernelをインストールするために、上記の手順を全てのhost上で行なわれることに注意してください。
PCクラスタコンソーシアム

CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003-2004 PC Cluster Consortium.