Linux 2.4 の変更

  1. Linux 2.4のインストール
    Linux 2.4系では、機種によってカーネルのバージョンが異なります。 このreleaseでは、Linux 2.4系のkernelのパッチが含まれていません。 http://www.pccluster.org/score/dist/pub/score-5.8.2/source より SCore 5.8.2 の以下の kernel patch をダウンロードしてください。

    1. filesystemを作成するときは、 /scoredという名前の 1GB 以上の領域を作成することを推奨します。

    2. ホスト名は完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定してください。 例えば、 server.pccluster.orgというドメイン名をserverという名前のかわりに使用します。

  2. PM-IIデバイスドライバのkernelへの追加
    SCore はMyrinet、100MbpsおよびGigabitのEthernet、そして共有メモリのためのPM-IIデバイスドライバをkernelに含んでいます。 PM/Ethernet以外のドライバは全てのcompute host上のkernelと静的にリンクしている必要があります。

    1. 新たなkernelソースコードを作成するには、次のようにしてください。 ここでは、2.4.22の例を示します。 
              # cd /usr/src
        # tar vxzf linux2.4.22.tar.gz
        # cd linux-2.4.22
	# patch -p1 -s < linux2.4.22_x86_64.score.patch
    2. 新たなkernel用設定ファイルを作成するには、次のようにしてください: 
      	# make menuconfig
      その後、

      1. ``Character devices''メニューを選択します。. 次のような記述が表れます:

        RWCP PM/Myrinet (Myricom Myrinet PCI) support (NEW)
        RWCP PM/Ethernet support (NEW)
        RWCP PM/Shmem (Shared Memory) support (NEW)

        環境に合ったドライバを選択してください。ドライバはkernelと静的にリンク、すなわちbuilt-in driverとなります。 ドライバをbuilt-in driverとして選択するには、spaceキーのかわりにyキーを押してください。

        ``RWCP PM/Ethernet support (NEW)''を選ぶと、次のようなオプションが表示されます:

        Interrupt-reaping
        ``Interrupt-reaping''を選ぶことで、PM/Ethernetのパフォーマンスが向上します。

      2. 設定をセーブしたら、menuconfigを終了します。

    3. 新たなkernelを作成するには、次のようにしてください:

      1. 次のコマンドを実行することで、新しいkernelが作成、インストールされ、 kernel loader が更新されます。 
        	# insmod loop
	# make dep clean
	# make bzImage
	# make modules
	# make modules_install
	# make install

        注意: insmod loopコマンドはモジュールをインストールする前に実行されなければいけません。

        新しいカーネルのインストール時にエラーが出ていないことを確認してください。

      2. lilo を使用している場合

        lilo を使用している場合は、 SCore linux kernel を使用するために /etc/lilo.conf を編集してください。 /etc/lilo.conf の例は以下を見てください。 

        boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
prompt
timeout=50
message=/boot/message
linear
default=linux
image=/boot/vmlinuz-2.6.11
        label=linux
        initrd=/boot/initrd-2.6.11.img
        read-only
        root=/dev/hda5

        このカーネルが動かなかったときのために、現在使用しているカーネルの エントリを遺しておいてください。

        次に、忘れずに lilo コマンドを実行してください。 

                # sync
        # lilo
      3. grub を使用している場合

        grub を使用している場合は /boot/grub/grub.conf を変更してください。 多分、ブート時に起動するカーネルを指定する default の値を変更するだけで よいと思います。

      4. システムをリブートしてください。

        PM driverがインストールされたことを確認するため，次のコマンドを実行してください: 

        	# dmesg | grep -i pm
        次のようないくつかのメッセージが現われます。 
        PM memory support
pmm_page_init: pmm_page_size(4096) pmm_pd_shift(10) pmm_pt_mask(3ff)
Register pm_memory as major(123)
pm[0]: clockval = 0, cpu = a00, delay = 0, board = 0, sram = 1fc000
pm[0]: 32 contexts using 8192K bytes of memory
Register pm as major(121)
PM/Ethernet: "$ Id: pm_ethernet_dev.c,v 1.7 2004/10/10 11:45:56 s-sumi Exp $"
PM/Ethernet: register etherpm device as major(122)
pmshmem: version = $ Id: pm_shmem.c,v 1.4 2004/07/09 01:22:48 kameyama Exp $
pmshmem_init: register pm_shmem as major(124)
etherpm0: 16 contexts using 4096KB MEM, maxunit=4, maxnodes=512, mtu=1468, eth0.
    全てのhostで新しいkernelをインストールするために、上記の手順を全てのhost上で行なわれることに注意してください。

PCCC logo PCクラスタコンソーシアム
CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003-2004 PC Cluster Consortium.