注意:SCore 5.8 は SCore 5.0.1 以前 のプログラムとバイナリの互換性がありません。
古いプログラムを動かしたい場合は再コンパイルを行ってください。

SCore 5.8 における新機能

  1. 新たに次のディストリビューションがサポートされました。

  2. 新たに次の PM デバイスがサポートされました。

  3. 新たに次のコンパイラがサポートされました。

  4. 新たに以下の寄贈パッケージが追加されました。

  5. scout に -nostdin オプションが追加されました。

  6. SCore-D が使用するネットワークを指定するために scoreboard に scorednetwork レコードが追加されました。

  7. mpc++ のスタックサイズを指定するために、環境変数 ULT_STACK_SIZE が 追加されました。

Changes

  1. SCore プログラムをコンパイルするとき -nockpt オプションをつけると 警告が出るようになりました。

  2. SCore コンパイルドライバで -lpthread オプションをつけると -nockpt オプションも自動的につくようになりました。

    bustest2k, bustestxp は bustest に統合されました。

  3. scstest は packet per second を出力するようになりました。

SCore 5.8 で修正したバグ

  1. Myrinet XP のバグが修正されました。

  2. PM/Infiniband for Fujitsu HCA

    Checkpointをサポートしました。

  3. redhat 7.3 および 8.0 で 1 GB 以上メモリーを割り当てられないバグを直しました。

  4. MPI が 2048 プロセッサ以上使用できるようになりました。

  5. MPI 1.2.5 の configure で Fortran が認識できないバグを修正しました。

  6. IA64 で mpc++ プログラムがダイナミックリンクで動かないバグを修正した。

  7. IA64 でcheckpointが動くようになりました。

制限事項

  1. IA64への移植

    以下の機能はIA64クラスタでは未テストです:

    1. Omni OpenMP

    2. PBS

  2. AMD64への移植

    以下の機能はIA64クラスタでは未テストです:

    1. Omni OpenMP

  3. PM/Infiniband for Fujitsu HCA

    SCoreで使うにはファームの更新が必要です。

  4. PM/Ethernetのネットワークトランキング機能は3枚のIntel EEPRO100 NICと2枚 のSyskonnect SK9843 NIC, Intel PRO1000/XT NIC, Broadcom BCM5701ベースのNICでしか テストしていません。 NICカードによってはこの機能は 旨く動かないことが確認されています。例として、tulip と 3C05B NICカードの組み合 せがあげられます。

  5. PM/myrinet2xp

    PM/myrinet2xp では pmWrite() がうまく動きません.

  6. PVMは完全にはテストされていません。

  7. PVMはSMPクラスタでは動きません。

  8. PM/Infiniband for Topspin

    Topspin用PM/InfiniBandののドライバーモジュールはパッケージに含まれていません。使用する場合は、IBベンダーからドライバーモジュールを入手してください。PM/InfiniBand TSのオープンソース版は、現在、開発中です。

既知のバグ

  1. EIT
    1. ネットワークコンフィギュレーションのdisplay nameの変更は機能しません。

  2. scrun で group オプションを指定したとき 間違ったグループを指定すると scrun が終了しません。
  3. scrun で group と checkpoint オプションを指定したとき, CPU の数を多く指定したなど間違ったリソースを 指定すると、scrun は scored を永久に起動し続けます。
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