Scoop ディスプレイ
GUI モニタリングツール、Scoop
(8) は、Java ランタイム環境が JFC コンポーネント付きでインストールされているマシンであればクラスタの内外を問わず実行することができます。Scoop
は ScoopServer
プログラムと通信し、コンピュートホストの状態をブロックマトリックス状に表示します。また、リソース情報も表にして表示します。Scoop
のユーザは、簡単に複数のクラスタの活動状態を一つの視点で見ることができます。
X のターミナルウィンドウから GUI モニタリングツールを起動します。Scoop のメインウィンドウが次のように表示されます:
各コンピュートホストが色付きのブロックで表されます。この例では、32 台のコンピュートホストのマトリックスが表示されています。ブロックの色は、一分間の負荷平均を示しています(ScoopServer
のコマンドラインで -L
オプションが指定された場合)。"緑色" は idle 状態なコンピュートホストであり、"白色" に近づくにつれて負荷が高いことを示しています。
-L
オプションの有無に関わらず、ホストがダウンした場合にはブロックの色が赤に変わります。
ブロックを左クリックすると、そのコンピュートホストのホスト名をダイアログウィンドウで表示します。右クリックすると、そのホストに対して ping
し、確認ダイアログを表示します。時々、ScoopServer
が一定時間中に情報を受け取れず、赤に変わるホストがあります。この場合、手動でそのホストに ping
し、ほんとうにダウンしているのかどうか確かめる必要があります。
ウィンドウには Control というプルダウンメニューがあります。Control メニューをマウスで選択すると、下のようなプルダウンメニューが表示されます:
メニューには四つの項目があります:
- Update Activities - サーバからの更新情報を要求します
- Open Resource Information... - システムリソースの表を表示するウィンドウを開きます
- Toggle Grid Size - ブロックマトリックスのサイズを切り替えます
- Exit Scoop - GUI ツールを終了します
ウィンドウのグリッドをデフォルトのサイズと小さいサイズとで切り替えることができます。小さいグリッドでの表示は以下のようになります:
Open Resource Information... を選択すると、システムリソース情報の表が別のウィンドウで、次のように表示されます:
表の各行がクラスタホストを、列がシステムリソースを表します。上の例では、ホスト名をあらわす列 HOST
と、アーキテクチャを表す列 ARCH
がプルダウンメニュー Control によって見えなくなっています。スライドバーを使って表中の他のホストやシステムリソースを表示させます。
上の表はヘテロなクラスタがモニタされている様子を示しています。二つずつプロセッサを持つ SMP Pentium プロセッサグループと、一つのプロセッサを持つ Alpha プロセッサグループの、二つのコンピュートホストグループがあります。どちらのグループでも同じバージョンの Linux が動作しています。
プルダウンメニューには以下の項目があります:
- Update Information - サーバからの更新情報を要求します
- Choose Categories... - 表示するシステムリソースを選択します
ウィンドウを閉じるには、ウィンドウマネージャの枠から kill します。
Control プルダウンメニューから Choose Categories... を選択すると、以下のようなダイアログウィンドウが開きます:
表の列がいくつかのカテゴリにまとめられています。チェックボタンの on/off で各カテゴリを表示するかどうかを選択します。例えば、Operating System のチェックを外して OK を押すと、表の OS および VERSION の列が表示されなくなります。
$Id: Scoop.html,v 1.2 2002/03/07 07:18:25 hirose Exp $