SCore 環境でのユーザプログラムの制限事項
SCore 環境で動作するユーザプログラムには、以下のような制限事項があります:
- SCore クラスタシステムソフトウェアはインターネット上に晒されるには十分なセキュリティを備えていません。クラスタおよび関連サーバはファイアウォール内に置くようにしてください。
- ユーザプログラムに割り当てられるノードの数を厳密に指定することはできません。従って、ユーザプログラムが、特定のノード数が割り当てられていることを仮定することは好ましくありません。
- SIGQUIT はチェックポイント用に予約されています。SIGCONT はギャングスケジューリング用に予約されています。
- SCore ユーザは全てのクラスタホストおよび
scrun
が起動されるホスト上で同一のユーザ ID およびグループ ID を持っている必要があります。
- 全ての環境変数が、フロント
エンドプロセス
scrun
の起動時に、ユーザプログラムの
実行される各くらすたホストにコピーされます。
- クラスタ上で動作しているユーザプロセスにデバッガをアタッチしてはなりません。代わりに
debug
オプションと SCore-D システムコール sc_inspectme()
を使用してください。
- ユーザプログラムのバイナリファイルは少なくとも読み込みパーミッションが与えられている必要があります。これは SCore-D がクラスタ上でユーザプログラムを起動する前に、バイナリファイルをクラスタホストに分配することができるようにするためです。これによって、ユーザのバイナリファイルを
scrun
の呼び出されたホストのローカルファイルシステムに置くことができます。
- クラスタワイドなファイルシステムとして利用されるネットワークファイルシステム、AFS はサポートされていません。これはクラスタが百以上のホストを含んでいる場合に、AFS サーバが落ちる可能性があるためです。ユーザプログラムのバイナリファイルを AFS ファイルシステム上に置いておくことは可能です
- ユーザプログラムのカレントディレクトリが NFS ファイルシステム上にある場合、二つ以上のプロセスが同時に例外を起こした場合に正しく core ファイルが生成されません。このため MPC++ および MPICH-SCore では例外発生時の自動デバッガアタッチメント(
debug
オプション)がサポートされています。
- CREDIT
- This document is a part of the SCore cluster system software
developed at PC Cluster Consortium, Japan.
Copyright (C) 2003-2004 PC Cluster Consortium.