SCore 3.3.2 における新機能

  1. Myrinet 2000 シリアルライン及びファイバー (M3S-PCI64B と M3F-PCI64B) 用 PM/Myrinet のベータ版
    シリアルと光のリンクを持つ Myrinet 2000 の信頼性は SANリンクの Myrinet 2000 よりも悪く, 1 時間のメッセージ転送に 1 回のCRC エラーが起こる場合があります。 そのため、PM/Myrinet の信頼性を確保するプロトコルを実装しました。 信頼性を確保したバージョンの PM/Myrinet のネットワークタイプは myrinet2k, そのファームウエアファイルは lanaiM2k.mcp で, myrinetタイプの lanai.mcp と 異ります。
    この信頼性のあるプロトコルはベータバージョンで、以下の制約があります。
    1. ゼロコピーの動作は保証されていません。(開発中です。).
    2. このバージョンでは、1 秒の間に 10 回の CRC エラーが出たりパケットが 失われたりするようなエラーに対してもちこたえません。
    もし Myrinet 2000 の SAN ネットワークを使用しているなら、 myrinet2k ネットワークタイプの代わりに myrinet ネットワークタイプを 使用することを推奨します。

SCore 3.3.2 で修正したバグ

  1. PM/Ethernet
    pmRead と pmWrite のいくつかのバグを修正しました。 このバグ修正で、PM/Ethernet 上で SCASH が正常に動くようになりました。
  2. SCASH
    A scash_barrier() のバグを修正しました。
    SMP クラスタのための SCASH を実装しました。
  3. SCore-D
    SCore-D はより安定して丈夫になりました。
  4. Checkpoint
    チェックポイントは SMP クラスタと PM/Myrinet のゼロコピーで動くようになりました。

CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003 PC Cluster Consortium.