SCore シングルユーザ環境


下の図は SCore シングルユーザ環境の例を示します。 8台の計算ホスト、comp0comp7、とクラスタ データベース サーバ (scoreboard) と計算ホスト ロック サーバ (msgbserv) が動作しているサーバホストがあるとします。

これは scout 環境を用いてクラスタ上で hello コマンドを 実行した例です:

	$ export SCBDSERV=server
	$ msgb -group pcc
	$ scout -g pcc
	SCOUT: Spawn done.
	SCOUT: session started
	$ scrun -nodes=8 ./hello
	SCORE: connected (jid=100)
	<0:0> SCORE: 8 hosts ready.
	Hello World! (from node 2)
	Hello World! (from node 5)
	Hello World! (from node 3)
	Hello World! (from node 6)
	Hello World! (from node 4)
	Hello World! (from node 7)
	Hello World! (from node 0)
	Hello World! (from node 1)
	$ exit
	SCOUT: session done
	$ 
hello を実行する手順は以下のとおりです:
  1. scoutscoreboard デーモンに、グループに 登録されている計算ホストのリストを問い合わせるメッセージを送信します。
  2. 次に msgbserv デーモンに、プログラムの排他的な使用のために、 8つのノードを確保することを依頼する要求メッセージを送信します。 もし8つのノード全てを確保できる (他の SCore プログラムが現在使っていない) なら、承認メッセージが返送されます。
  3. msgbserv がロックされている間、scoutscremote と呼ばれる制御プロセスを各計算ノード上に生成します。 それから msgbserv のロックは解放されます。
  4. scrun がプログラムを実行すると、scout に確保した 8台の計算ホスト上でプログラムを実行するよう要求します。 次に scoutmsgbserv をロックし、 ユーザに代わって scremote プロセスに対して、 計算ホスト上で scored オペレーティング システムをフォーク、 実行するように要求します。
  5. scored プロセスはユーザのプログラムが完了するまで フォーク、実行します。 プログラムが完了すると、 scored プロセスは終了し、 msgbserv はロック解除されます。
  6. scout が終了すると、msgbserv は再びロックされ、 scremote プロセスは終了します。 msgbserv のロックは最後に解放されます。
SCore Single-User Environment

計算ホスト ロックサーバがロックされていないとき、他のユーザがまだクラスタを 使うことができるということに注意すべきです。 msgbserv がロックされるたびに、msgb ウィンドウ内に 表示されるブロックが赤色に変わり、ホストをロックしたユーザ ID、ホストが ロックされた時間、およびホスト名が連続して表示されます。


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CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003 PC Cluster Consortium.