名称
scstest - クラスタ全体で PM をテストします

書式
% scstest [options]

解説
scstest は SCOUT 環境下での PM のテストを行います。

注意事項
scstest は PM のハードウェアおよびいソフトウェアの設定が 正しいかどうかをチェックします。この意味で、scstestcstest と同じですが、違うのは、scstest はク ラスタホスト上への遠隔プロセス生成に SCOUT を用いていることです。従い、 scstest は SCOUT 環境下で起動されなければなりません。

ユーザは scorehosts.db ファイルに記述されているネットワー クを指定する必要があります。このため PM の初期化に必要な configuration ファイル(あるいは firmware ファイル)の指定は不要です。なぜならこれら は scorehosts.db ファイルに記述してあるからです。

ホスト数が 100 を越えるような大規模なクラスタにおいては cstest ではなく scstest を用いることをお勧め します。cstest では遠隔プロセス生成に rsh を 用いるため、失敗する可能性があるからです。

OPTIONS
-network Network
scorehosts.db に記述してあるネットワーク名を指定しま す。
-chan chan
Chan がテストする PM チャンネル番号として使用されます。
デフォルトはゼロです。
-context ctx
Ctx がテストする PM コンテキスト番号として使用されます。
デフォルトはゼロです。
-len length
Length バイトのメッセージがテストに使用されます。
デフォルトは 8 バイトです。
-count count
このオプションはテストの回数を指定します。
デフォルトは無限大です。
-pe num_pe
Num_pe テストするPE数を指定します。
デフォルトはクラスタの全PEです。
-base base_pe
Base_pe は試験を行なう最初のPE番号を指定します。
デフォルトはPEゼロ番です。
-burst
バースト転送テストを行ないます。
これがデフォルトです。
-ping
バースト転送テストではなく、ping-pong転送テストを行ないます。
-q
-quiet
テストの経過を表示しません。 デフォルトはテスト結果を表示します。

EXAMPLE
% scstest -network myrinet -pe 32 -ping
ping-pong転送テストを32PEで実行します。

ERRORS
Cstest はエラー発生時以下のようなエラーを出力します:
node_name(pe#) function: error
そのノードのfunctionという関数でerrorという エラーが発生しました。
node_name(pe#) function: Operation timed out
そのノードの関数functionにおいてタイムアウトのエラー が発生しました。
node_name(pe#) Signal: Interrupted system call
そのノードでシグナルによりテストが中断されました。