MPIC++(1)
USER COMMANDS
MPIC++(1)
名称
mpic++ - C++ 言語の MPI プログラムをコンパイルまたはリンクします

書式
mpic++ [option | filename]...

解説
mpic++ コマンドは C++ 言語のソースファイルをコンパイルし、オブジェクトファイルをリンクします。ソースファイル名の拡張子は .cc です。

mpc++(1) をリンカとして用いる(mpc++ は自動的に SCore のライブラリをリンクします)ため、mpc++ のデフォルト(特に、-fconserve-space)が使用されます。

オプション
-compiler compiler
--compiler compiler
MPI プログラムをコンパイル及びリンクするための C++ コンパイラを指定します。 このオプションが指定されない場合のデフォルトは gnu (g++) です。 このバージョンでは以下のコンパイラをサポートしています。
コンパイラ 説明 プラットフォーム バイナリ
Red Hat 7 on pentium
gnu GNU コンパイラ (default) すべて 含まれます
kai KAI C++ コンパイラ i386 含まれません
pgi The Portland Group C++ コンパイラ i386 含まれます
fujitsu 富士通 C++ コンパイラ i386 含まれます
intel インテル C++ コンパイラ i386 含まれます
compaq コンパック C++ コンパイラ alpha 含まれません
注意: バイナリが含まれていないコンパイラを使用するためには、 mpich モジュールを再コンパイルする必要があります。 GNU 以外のコンパイラを使用するには倍なりをインストールする必要があります。 詳細は オプションコンパイラの提供 を参照して下さい。

-compiler-path compiler
--compiler-path compiler
C++ コンパイラを指定します。このオプションはコンパイル環境で用いられるコンパ イラをオーバーライドします。 注意:compiler が MPICH ライブラリと互換性があるかどうかのチェッ クは行われません。

-mpi mpi_version
--mpi mpi_version
mpi_version で指定された MPI バージョンを使用します。MPI バージョンが見つからなかった場合にはエラーメッセージとともに終了します。サポートされている MPI のバージョンは mpich-1.2.4 及び mpich-1.2.0 です。 デフォールトは mpich-1.2.4 です。 REVISED

-device mpi_device
--device mpi_device
mpi_device で指定された MPI デバイスを使用します。 MPI デバイスが見つからなかった場合にはエラーメッセージとともに終了します。 サポートされている MPI デバイスは ch_scorech_score2 です。 指定されなかった場合は ch_score を使用します。 MPICH-SCoreドキュメントを参照してください。

-nostatic
--nostatic
ダイナミックリンクを行ないます。 scoreccは何も指定しないとスタチックリンクを行ないます。 このオプションはチェックポイント機能を無効にします。

-nockpt
-nocheckpoint
チェックポイント機能を無効にします。 システムコールのオーバーライドも無効にします。

-help
簡単な使用法を表示します

-show
使用されるコマンドを実行せずに表示します

-echo
このプログラムが行うことを厳密に表示します。このオプションは通常使用されません
-mpilog
MPE ログファイルを生成するバージョンをビルドします

-mpitrace
トレースを生成するバージョンをビルドします

-mpianim
リアルタイムアニメーションを生成するバージョンをビルドします

バグ
MPI プログラムは MPC++ 言語の機能を利用できません。

関連項目
mpc++(1), mpirun(1)

CREDIT
This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003 PC Cluster Consortium.