Red Hat Linux 7.3 Kernel の変更

Easy Installation Toolは SCore システムのために修正した kernel をインストールします。 kernelを変更したいと思わない限り、再設定の必要はありません。新しいkernelに再設定したい場合はこのドキュメントを読んでください。

SCore 5.2.0 より EIT は計算ホストに開発ツールをインストールしません。そこで、kernel をサーバで作成し、計算ホストに配布する必要があります。

kernel ソース rom をサーバにインストールする。

SCore の計算ホストのための kernel ソースの rpm は kernel-source-score-2.4.19-1SCORE.i386.rp です。のファイルは web ページか CD-ROM にあります。詳しくは SCore バイナリRPMの取得およびインストールを参照してください。
次のコマンドにより、この rpm をインストールします。 Please extract this rpm:
```
    # rpm -Uvh kernel-source-score-2.4.19-1SCORE.i386.rpm
```
kernel のソースは /usr/src/linux-2.4.19score にインストールされます。
PM-II デバイスドライバのカーネルへの追加
SCore はMyrinet、100MbpsおよびGigabitのEthernet、そして共有メモリのためのPM-IIデバイスドライバをkernelに含んでいます。ドライバは全てのcompute host上のkernelと静的にリンクしている必要があります。つまり、built-in driverでなければいけないということです。
1. ソースから新しいカーネルを作成するため、以下のコマンドを実行してください。
```
	# cd /usr/src/linux-2.4.19score
```
2. 新たなkernel用設定ファイルを作成するには、次のようにしてください:
```
	# make distclean
	# make menuconfig
```
  1. ``Character devices'' メニューを選択すると以下のエントリがあらわれます。
    
    RWCP PM/Myrinet (Myricom Myrinet PCI) support (NEW)
    Page Coloring (NEW)
    RWCP PM/Ethernet support (NEW)
    RWCP PM/Shmem (Shared Memory) support (NEW)
    
    環境に合ったドライバを選択してください。ドライバはkernelと静的にリンク、すなわち built-in driverとなります。ドライバをbuilt-in driverとして選択するには、spaceキーのかわりにyキーを押してください。
    ``RWCP PM/Myrinet (Myricom Myrinet PCI) support (NEW)''は、マシンにMyrinetカードが装着されていない場合でも選択されている必要があります。
    ``RWCP PM/Ethernet support (NEW)''を選ぶと、次のようなオプションが表示されます:
    
    Interrupt-reaping
    ``Interrupt-reaping''を選ぶことで、PM/Ethernetのパフォーマンスが向上します。
    マシンにMyrinet cardが装着されていない場合でも ``RWCP PM/Myrinet (Myricom Myrinet PCI) support (NEW)''が選択されている必要があることに気をつけてください。
  2. SMP マシンを使用しているのでしたら、 ``Processor type and features'' メニューの ``Symmetric multi-processing support'' を選択してください。
  3. 設定をセーブしたら、menuconfigを終了します。
3. 次のコマンドを実行することで、新しいkernelが作成、インストールされ、lilo dat abaseが更新されます。
```
	# insmod loop
	# cd /usr/src/linux
	# make dep clean
	# make bzImage
	# make modules
	# make install
	# make modules_install
```
  NOTE: insmod loop コマンドはモジュールをインストールする前に実行する必要があります。
  新しいカーネルのインストール時にエラーが出ていないことを確認してください。
  注意: サーバでこのカーネルを使用しないのでしたら、カーネル設定ファイルからこのカーネルのエントリを削除してください。サーバで grub を使用しているのでしたら、/boot/grub/grub.conf を編集してください。サーバで lilo を使用しているのでしたら、/etc/lilo.conf を編集して /sbin/lilo を実行してください。
4. 計算ホストにカーネルをコピーするために、以下のコマンドを実行してください。ここで pcc は計算ホストの score グループです。
```
    #rcp-all /boot/*2.4.19-1SCOREcustom* pcc:/boot
    #rcp-all /lib/modules/2.4.19-1SCOREcustom pcc:/lib/modules
```
5. initrd ファイルを作成するために、以下のコマンドを実行してください。
```
	# scout -g pcc
	# scout /sbin/new-kernel-pkg --mkinitrd --depmod --install 2.4.19-1SCOREcustom
	# exit
```
6. If your compute host use lilo (EIT use lilo), edit /etc/lilo.conf and install boot loader.
7. 計算ホストで lilo を使用している場合は (EIT は lilo を使用します)、 /etc/lilo.conf を編集してブートローダをインストールします。 2.4.19-1SCOREcustom カーネルのエントリを /sbin/lilo.conf に追加してください。たとえば、/etc/lilo.conf が以下のようになっていたとします。
```
prompt
timeout=50
default=linux
boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
message=/boot/message
linear

image=/boot/vmlinuz-2.4.19-1SCOREsmp
        label=linux
        read-only
	initrd=/boot/initrd-2.4.19-1SCOREsmp.img
        root=/dev/sda3

image=/boot/vmlinuz-2.4.19-1SCORE
        label=linux-up
        read-only
	initrd=/boot/initrd-2.4.19-1SCORE.img
        root=/dev/sda3
```
  このとき、以下を /etc/lilo.conf に追加してください。
```
image=/boot/vmlinuz-2.4.19-1SCOREcustom
        label=linux-custom
        read-only
	initrd=/boot/initrd-2.4.19-1SCOREcustom.img
        root=/dev/sda3
```
  そして、
```
default=linux
```
  という行を
```
default=linux-custom
```
  に変更します。
  それから、lilo コマンドを実行してください。
```
	# sync
	# lilo
```
8. システムを停止して Myrinet カードを挿し、システムをリブートします。
```
	# /sbin/halt
```
  Myrinet cardがインストールされたら、 boot sequenceの間に次のようなメッセージが表れます:
```
Myrinet 9 revison(1) bus(0) iobase(e7000000) irq(c) vmem(d0800000)
```
  Values depend on the version of the Myrinet card and the host system. 数値は Myrinet カードとホストシステムに依存します。
  PM driverがインストールされたことを確認するため，次のコマンドを実行してください:
```
	# dmesg | grep -i pm
```
  次のようないくつかのメッセージが表れます。
```
PM memory support
Register pm_memory as major(123)
pm[0]: clockval = 90449044, cpu = 403, delay = 0, board = 1, sram = 100000
pm[0]: 30 contexts using 3840K bytes of memory
Register pm as major(121)
PM/Ethernet: "$Id: pm_ethernet_dev.c,v 1.68 2001/02/24 12:48:14 s-sumi Exp$"
PM/Ethernet: register etherpm device as major(122)
pmshmem: version = $Id: pm_shmem.c,v 1.6 2000/09/25 12:42:28 kameyama Exp $
pmshmem_init: register pm_shmem as major(124)
etherpm0: 8 contexts using 2048K bytes of memory, maxunit=2, maxnodes=128.
etherpm0: Interrupt Reaping on eth0, irq 10
```
全てのhostで新しいkernelをインストールするために、上記の手順を全てのhost 上で行なわれることに注意してください。

PC Cluster Consotium

CREDIT: This document is a part of the SCore cluster system software developed at PC Cluster Consortium, Japan. Copyright (C) 2003 PC Cluster Consortium.