SCOREHOSTS.DB(5) | SCOREHOSTS.DB(5) |
レコードは改行文字(\n)で終わります。レコード名は最初の空白で区切られたトークンで、後に一つ以上の属性と値のペアが続きます。各属性の名前と値のペアは、空白もしくはタブで区切られます。属性名のすぐ後のイコール記号(=)は、属性名と値のトークンを分割しています。値のリストはコンマ(,)で区切られます。レコード名、属性名、および値に空白を含む方法はありません。
レコードの例は次のようになります:
a b=1,2,3 c=trueこれはレコード "a" が二つの属性 "b" および "c" を持つことを表します。属性 "b" の値は "1"、"2"、および "3" です。属性 "c" は値 "true" ただ一つを持ちます。レコード内に同じ名前の複数の属性を記述することができ、その場合、値のリストは各属性値を連結したものとして扱われます。
値にはファイルへのパスをとることも可能です。次のようなレコードがあるとします:
dwarf bibfile=/home/dwarf/bibliography.txtリモートホスト上で実行中のクライアントプログラムが scoreboard プログラムの動作しているホスト上のファイルを読み込もうとした場合、scoreboard プログラムおよびそのクライアントライブラリがクライアントホスト上にキャッシュファイルを作成します。キャッシュされたファイルはディレクトリ /var/tmp/score/ におかれ、キャッシュされたファイルの名前はオリジナルのファイルを識別するためにエンコードされます。
データベースファイルが scoreboard プログラムに解析されるとき、データベースファイルはまず UNIX プログラム cpp(1) でプリプロセスされます。従って、ユーザはデータベース内で、他の任意のデータベースファイルを(#include を用いて)含ませたり、任意のマクロを(#define を用いて)定義することができます。 INSTALL_DIR は定義済みシンボルであり、scoreboard のインストールされたのと同じディレクトリに設定されます。実際の位置についてはシステム管理者に確認して下さい。すべてのかっこ("(" および ")") は無視されますが、釣合いのとれていないかっこは警告されます。通常かっこはマクロを他のシンボルと区切るために使用されます。例えば、
troll datafile=(INSTALL_DIR)/troll.txtクライアントがこのファイルを開いたり読み込もうとした場合、元のファイルは INSTALL_DIR ディレクトリに置かれていて、INSTALL_DIR は scoreboard が作成されたときに定義されます。
* SCore クラスタシステムソフトウェアが使用する属性
クラスタデータベースファイルは SCore プログラムが必要とする全てのクラスタコンフィギュレーション情報を保持していなければなりません。レコードには、ホストレコードとネットワークレコードの二つがなければなりません。
ホストレコードのレコード名はホストのホスト名(UNIX コマンド hostname(1) で得られるもの)と正確に同じ名前でなければなりません。ホストレコードの順番はグループ内のノード番号の順番に影響します。データベースファイルの最初からみて、ホストグループの最初のホストはノード番号ゼロ(0)を持ちます。
必要な属性はどの SCore プログラムを実行させるかによります。
プログラム名 | 属性名 |
msgbserv | group msgbserv |
scout | group msgbserv [spare] |
scrun | network cpugen speed smp |
scored | network cpugen speed smp [watchfs] |
属性は以下のようになっています:
hostname
コマンドの出力する名前と正確に同じでなければなりません。
ポート番号は偶数でなければなりません。
scorehosts.db
ファイルに記述してある必要があり
ますが、代替ホストには group
属性を記述してはいけ
ません。また代替するホストと同じ msgbserv
を指定
する必要があります。
各ネットワークレコードは一つの属性、type を持つ必要があります。type 属性の値は PM デバイス名と同じでなければなりません(例えば type=myrinet)。ネットワークレコードの順序は任意です。その他の全ての属性はデバイスごとに異なります。このレコードの名前は scrun コマンドで指定されます。
PM デバイス | 属性 |
myrinet | -firmware:file -config:file |
ethernet | -config:file |
shmem | -node |
agent | -unit -agent -config:file |
属性は以下のようになっています:
PM/Agent では、この属性は省略可能です。この属性の指定が必要になるのは、複数のエージェントを実行するようなノードが存在する場合です。
例えば、互いに到達可能でない複数の IP ネットワークが存在するようなサイトにおいて、この複数の IP ネットワークに同時に接続しているノードで PM/Agent/UDP を利用する場合が、これに相当します。この場合、下記のようにそれぞれの IP ネットワークに接続しているインターフェースごとに、異なるユニット番号を指定して、pmaudp エージェントを起動することになります:
udp-100base type=agent -agent=pmaudp \ -unit=0 -config:file=(INSTALL_DIR)/etc/udp-100base.conf udp-1000base type=agent -agent=pmaudp \ -unit=1 -config:file=(INSTALL_DIR)/etc/udp-1000base.conf