msgb はコンピュートホストロックサーバ msgbserv(8) が管理するクラスタノードのロック状態を表示します。コンピュートホストロックサーバがクラスタの状態情報を保持しつづけるため、ユーザはクラスタホストを排他的に占有することができます。
msgb では以下のオプションが利用できます:
- -group scoreboard-group
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監視するノードグループを指定します。scoreboard-group は scoreboard(8) が使用するコンフィギュレーションファイル scorehosts.db で定義されている必要があります。クラスタデータベースサーバにアクセスするためにシェル環境変数 SCBDSERV が設定されていなければなりません
- -server host[:port]
-
コンピュートホストロックサーバのホスト名(およびポート番号)を指定します。この引数が指定されない場合にはシェル環境変数 MSGBSERV がホスト名(およびポート番号)として使用されます。-group オプションが指定されている場合には scoreboard(8) にアクセスしてホスト名とポート番号が獲得されます
- -title title-name
-
ウィンドウのタイトルを設定します
- -small
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ノードの状態を小さいセルの中に表示します。セルをマウスで左クリックすると詳細な情報がポップアップします
msgb プログラムは各クラスタホストを行列のセルのように表示します。セルの色がノードの状態を表します。ロックされていないノードは青で表示され、ロックされているノードは赤で表示されます。
ホストをロックしたユーザ ID、ノードがロックされた時間、ノードの名前が続けて表示されます。
マウスを右クリックするとメニューがポップアップします。各メニュー項目を以下で説明します:
- Height
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ウィンドウに表示されるノードの行数を選択
- Autoraise
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クラスタホストの状態が変化したときにウィンドウを前面に出すかどうか
- Blink
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ノード情報の各項目を表示する間隔
- Save Setting
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上記の設定をファイル $HOME/.msgbrc に保存します
- Quit
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プログラムを終了します
グリッドが小さくされた場合、マウスを左クリックすることでノードのホスト名がポップアップウィンドウに表示されます。ノードがロックされている場合にはノードをロックしたアカウントのユーザ ID、およびコマンドが実行されたホスト名と日時も表示されます。