第五回PCクラスタシンポジウム
2005年12月15日(木)〜 16日(金)
日本科学未来館

主催:PCクラスタコンソーシアム
協賛:独立行政法人 理化学研究所
参加費:無料
定員:300名
http://www.pccluster.org/event/symp/2005

第五回PCクラスタコンソーシアムは盛況のうちに終了致しました。 発表資料を順次掲載いたします。 掲載資料の無断転用・転載を禁じます。


開催趣旨

2001年10月に発足したPCクラスタコンソーシアムは、日本発の高性能クラスタ システムソフトウェアSCoreの開発・支援を通して国内外のPCクラスタ市場の 発展に貢献しております。SCoreの開発を開始してから10年が経ち、今や、計 算センタによる2048台のCPUから構成される大規模PCクラスタやグリッドコン ピューティングにおけるグリッド構成要素としてのPCクラスタに SCoreクラス タシステムソフトウェアが利用されています。

PCクラスタビジネスを展開している国内の主要な企業およびユーザが一堂に会 るPCクラスタシンポジウムでは、SCoreの最新情報のみならず、PCクラスタ ラットフォームの最新情報をお届けし、また、ユーザの皆様との交流の場を 設けております。

1日目にSCoreの概要ならびに導入方法、「実効性能追求型超並列クラスタ PACS-CSの概要」と題して筑波大学 朴教授による招待講演があります。そして、 パネル討論形式で、SCore開発の現状報告をすると共に今後の開発に関して議 論します。 2日目には会員企業によるPCクラスタ導入事例など、PCクラスタに関する最新 の動向をお伝えします。また、「PCクラスタの将来展望 −アプリケーション ユーザからの視点−」と題して大学・研究機関でご活躍されている方々をパネ リストにお招きし、パネル討論を行ないます。 なお、1日目の午後、2日目は併設して企業展示が行なわれます。

皆様の御参加をお待ちしております。


企業展示

会場:日本科学未来館

15日(木) テクニカルセッション

  • 10:00- 受付開始

  • 10:30-11:45 SCore入門
    原田 浩 (日本ヒューレット・パッカード株式会社)
    概要:SCore5.8機能の概要と導入方法を紹介します。

  • 13:30-14:30 招待講演 「実効性能追求型超並列クラスタPACS-CSの概要」
    朴 泰祐(筑波大学)
    概要:
    筑波大学計算科学研究センターで開発中の超並列クラスタPACS-CSは、 シングルプロセッサノードとGigabit Ethernetトランキングによる 3次元ハイパクロスバ網により、特にバンド幅を要求するアプリケーションに 即した構成を持つ。システムはLinux+SCoreに加え、新たに開発された 3次元ハイパクロスバ網用PMドライバによって運用される。 本講演ではPACS-CSの概要について述べる。

  • 14:30-15:00 break

  • 15:00-16:30 パネル討論: 「SCore 6.0 & Omni OpenMP 開発状況および今後の開発」
    司会: 石川 裕(東京大学)
    パネリスト:
    佐藤 三久(筑波大学)
    堀 敦史(Allinea Software)
    住元 真司 (富士通研究所)
    清水 正明 (株式会社日立製作所)
    亀山 豊久 (PC クラスタコンソーシアム)
    概要: 開発部会メンバによるSCore 6.0およびOmni OpenMPの開発状況を 紹介し、今後の開発に関して議論していく。 SCore 6.0では、Intel MPI、Open MPI、マルチスレッド対応チェックポイント 機能を提供する予定である。

  • 16:30 - 17:30 企業展示

  • 17:30- 懇親会 (参加費2000円)

  • 13:00 〜 17:30 企業展示

    併設して企業展示を行ないます。

16日(金) 一般セッション

  • 9:30- 受付開始

  • 10:00-10:45 SCore の節目 - SCore 10 年
    石川 裕(東京大学)

  • 10:45-11:45 PCクラスタプラットフォームの動向

    • 10:45-11:15 AMD プロセッサの最新情報ならびにクラスタに関する取り組みについて
      山野 洋幸 (日本AMD株式会社 エンタ−プライズビジネスデベロップメント部) 発表資料 (pdf)

    • 11:15-11:45 HPC用インテル・プラットフォーマライゼーション
      池井 満 (インテル株式会社 分散並列技術部 シニア・アプリケーション・エンジニア)

  • 13:00-15:00 メンバ企業によるSCoreクラスタ導入事例・応用事例・今後の取り組み

    • 13:00-13:15 クレイドルにおけるパラレル製品情報

      黒石 浩之 (株式会社ソフトウェアクレイドル 技術部)
      概要:クレイドル製品の最新情報をご説明するとともにパラレル製品情報としてDualCore製品の評価情報などについて説明する。
    • 13:15-13:30 ワークロード管理ソリューションへの弊社の取り組みに関して

      松本 新一 (アルテアエンジニアリング株式会社 グリッドコンピューティング テクニカルスペシャリスト)
      概要:ワークロード管理ソリューションPBS Professional V7.0SP1の新機能および産業技術総合研究所様によるSCoreクラスタ事例のご紹介
    • 13:30-13:45 HPCクラスタへの取組み

      竹内 義晴 (日本電気株式会社 グリッド推進センター)
    • 13:45-14:00 PCクラスタ性能への取り組み

      久門耕一 (株式会社富士通研究所ITアーキテクチャ研究部)
      概要: PCクラスタ性能は、ノードの性能およびインタコネクトの性能に大きく依存する。ハードウェアの素性能だけではなく、インタコネクトドライバの性能やアプリケーションのCPU向けの最適化により性能が大きく異なる。本発表では、システム全体で高性能達成する技術に対する富士通の取り組みについて説明を行う。
    • 14:00-14:10 休憩

    • 14:10-14:25 Hitachi Technical Servers for HPC

      鈴木誠司 (株式会社日立製作所 エンタープライズサーバ事業部クラスタシステム部 主任技師) 発表資料 (pdf)
      概要:日立BladeSymphonyの特徴である仮想化技術を中心に、日立のクラスタへの考え方、ソリューションについて説明する。
    • 14:25-14:40 日本HPのPCクラスタへの取り組み

      根本 雅樹 (日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 OpenSource& Linux推進部)
      発表趣旨:日本HPにおけるPCクラスタの位置付けと今後の取り組みをご紹介します。PCクラスタビジネスにどのように貢献し、ビジネスを拡大していくかについてご説明します。
    • 14:40-14:55 AXEのScoreベースクラスタLinux axLinux/雷神

      竹岡 尚三 (株式会社アックス代表取締役社長) 発表資料 (pdf)

    • 14:55-15:00 休憩

  • 15:00-16:30 パネル討論: 「PCクラスタの将来展望 −アプリケーションユーザからの視点−」
    司会: 姫野 龍太郎(理化学研究所)
    パネリスト:
    岡澤 重信(広島大学)
    小西 史一(理化学研究所ゲノム科学総合研究センター)
    白崎 実(横浜国立大学)
    廣安 知之(同志社大学)
    真鍋 篤(高エネルギー加速器研究機構)
    概要:
    PCクラスタユーザをパネリストに招き、高エネルギー物理、バイオ、   遺伝的アルゴリズム、熱流体解析、衝突解析などの分野でPCクラスタが どのように使われ、どの程度の問題が解けるようになったのか、問題サイズ と性能面について紹介して頂く。さらに、PCクラスタの利用勝手や現在直面 している問題点について議論し、今後のPCクラスタ発展の方向を展望する。

  • 10:00 〜 16:00 企業展示

    併設して企業展示を行ないます。